アイデア出し1 遊び心のあるプロジェクトを作りたい!

皆さんはScratchではどんなことができると思いますか?
Scratch➡プログラミング➡ゲーム作りというイメージが、たぶん真っ先に思い浮かぶと思います。でも、それだけではありません。
ゲームの他にも、アニメーション、物語、絵画などのアート、音楽演奏、理科実験などのシミュレーション、プレゼンテーション、黒板やメモ代わり…使い方は想像以上に様々です。

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プロジェクト作りはとりあえず完成して満足!! そこで終わり! …これでももちろんいいのですが、完成後に「共有」ボタンを押したり、スタジオを作ったりした時点で、Scratchにはコミュニケーションツールとしての意味も生じてきます。

私の場合、アイデアの多くは子供が対象です。私の子供時代に比べると、子供たちが楽しめることがたくさんたくさんある世の中です。興味があれば、様々な情報を簡単に手に入れられますが、たくさんありすぎて、知らない世界もたくさんあるのでは?と思っています。
知っていること、興味を持ったことについては、きっと大人が手を貸さなくても、子供は自分で世界を広げることができます。しかし、知らない世界については、ある程度大人から情報を与える必要があると思います。
前にも書きましたが、たまたま私は子供向けの科学実験などのワークショップに出かけることが多いので、それを題材にしようと考えました。
私にとってScratchは、子供に情報を伝えるツールになっています。

ペットボトル顕微鏡
「ペットボトル顕微鏡handmade MICROSCOPE」
https://scratch.mit.edu/projects/78905144/

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アイデア出しの最初は、題材です。
私が見たり、体験したりした中で、自分が特に「面白いな~!」と感じたことをまず取り上げます。
次にその中で、具体的にどこが面白いと感じたのかを振り返り、その部分を何かしらの形でプロジェクトに織り込んでいるつもりです。
私のプロジェクトを見ていて、科学館などのステージやワークショップに参加している感じになってもらいたいと願っています。どうするとどのような現象が起こるのかを見せ、さらに自分で実際に行うにはどうしたらいいのか、作り方を一つ一つ画面で説明していきます。
説明は登場するスプライト(キャラクター)の【吹き出し】で説明します。
見ている子供たちが、実際の説明員から説明を受けているような気分になってもらえると、とても嬉しいです。
さらに、その科学現象については、なんでそうなるのかな?? と子供たちが考えるようになるといいなと願っています。ヒントはプロジェクトに埋め込んでいるつもりです。
空気砲
「空気砲 "Air Cannon"」 https://scratch.mit.edu/projects/77403350/

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題材の次は、ストーリー展開についてのアイデアです。
スプライトが説明員のように、次々とストーリーを進めていくのか、他のスプライトも登場させて対話形式で進めるのか、あるいは、説明なしに、ゲームのように参加しながら学べる形にするか…等々です。
私のテーマでは、比較的同じような展開になりやすく、時々作っている本人が飽きてしまいそうになることもあります。
やはりプロジェクト作成は、楽しい気分の時に、楽しさを保ったまま作りたいと考えます。

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プログラムを作る時には、Scratchのどのような技術を使って表現するのかを決めるのも、アイデア勝負になります。ストーリーの展開はこうしたい➡だからこういう技術を使おう!と考えることが多いです。しかし時には、今回はこの技術を使って作ろう!と先に考えることもあります。
いずれにしろ、作ってみると、頭の中とは異なり、何回かつまずきます。どうしていいかわからないときは、一旦手を止め、ウォーキングなどをしながら考え、新しいアイデアを取り入れて再トライ。この繰り返しが続くこともありますが、それだけに完成した暁には、とても気持ち良い達成感を感じることができます。
光の違い
「光の違い natural light vs LED light
https://scratch.mit.edu/projects/93778870/

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私のアイデア出しは、これで終わりではありません。最後に【オチ】を考えます。私は関西人ではありませんが、やはりどこかでクスッと笑えるような楽しさがあったらいいなと考えています。
ゲームでいうとあの任天堂のゲームを好んでいます。どこが好きなのかというと、本来のゲームの展開だけではなく、脇役の動きなど、どうでもいいところにも遊び心でキャラクターを動かすという細工をしてあります。プログラムに余計な動きを入れるのは、ちょっとした余裕がなければやれないと思います。遊ぶ側からすると、フッと息抜きができる瞬間です。楽しさも湧き上がってきます。
学校の授業とは異なるとはいえ、あまりおふざけのプロジェクトを作るつもりではありません。毎日の生活と同じく、気持ちのゆとりを感じられるプロジェクトを作ってみたいです。

私にとって、遊び心のあるアイデア出しが理想です。

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株式会社ハイパーブレイン
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