プログラミング教育の推進の説明が掲載されています

皆さんこんにちは

2019年12月に教育の情報化の手引きが発行されました。
GIGAスクール構想が立ち上がり、それに伴った内容に書き換えていたため公開が遅くなったとのことです。本編254ページ、付録も合わせると360ページという超大作なので、要所要所を確認しながら読んでいきましょう。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/mext_00117.html
教育の情報化に関するイメージ

 今回は、プログラミング教育の推進についてご説明します。

 手引きにはプログラミング教育の必要性がまず書かれています。
 「コンピュータが魔法の箱ではなくなり、より主体的に活用したり、社会における身近な様々なものの仕組みを理解したりすることにつながる」という文章が印象的です。
 なんだかよくわからないけど便利な仕組みで世の中動いている、という認識だった場合「怖いからこのパソコンは触らない」というようなことが起こるかもしれないわけですね。それでは困ることが多くなってきます。ある程度の仕組みをわかるために、プログラミングがその役割を果たす、と考えられているわけです。
 内容としては、HBI通信でも度々お届けしました「小学校プログラミング教育の手引き」に掲載されていることの再掲載もあります。また、中学校や高等学校においてどう指導していくか、という紹介がありますので確認していきましょう。

 

 プログラミング教育において育む資質・能力については3点あげられています。

  • ・知識・技能
  • ・思考力・判断力・表現力等
  • ・学びに向かう力・人間性等

 他の新学習指導要領での評価の観点と同じですね。
 このうち知識・技能については小中高と段階が分けられています。

  • 小 身近な生活でコンピュータが活用されていることや、問題の解決には必要な手順があることに気づくこと
  • 中 社会におけるコンピュータの役割や影響を理解するとともに、簡単なプログラムを作成できるようにすること
  • 高 コンピュータの働きを科学的に理解するとともに、実際の問題解決にコンピュータを活用できるようにすること

 小学校では「気付くこと」が重要です。中学校では「簡単なプログラムを作成できる」ようにすること、高校では「問題解決にコンピュータを活用できる」ようにすることが重要とありますね。

 例えば、新型コロナウイルスの感染拡大予防のために、学会が中止になるかもしれない、という事態に直面したとします。
 小学生なら「パソコンで代わりにやったらいいんじゃない?」と気づくこと、中学生なら「パソコンでやるための影響を考えてみよう」と考えること、高校生なら「オンラインで実施してみたらいいんじゃないか。試行する方向で行えばよいのではないか」と思うこと、という感じですね。
 これらのことを考えられる人を育てていく、ということですね。

 その後、特に今後すぐ必修化となる小学校プログラミング教育について詳細な説明が続きます。これは小学校プログラミング教育の手引きで取り上げられた内容の更に厳選されたものになりますので、小学校プログラミング教育の手引きを読む時間がない方にはお勧めです。まずこの部分を読んで、ざっくり理解できるといいのではないでしょうか。

 次回は、教科等の指導におけるICTの活用についてお送りします。
 何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。

よろしくお願い申し上げます。

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