教育の情報化加速化プラン3-5は体制についての施策です

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皆さんこんにちは。「教育の情報化加速化プラン」のご紹介第5回です。
 本日は3-5 教員の指導力の向上や地方公共団体・学校における推進体制
 をご説明させていただきます。

 3-5は非常に項目が多いため、今回は前編として、研修関連の施策をご説明させていただければと思います。
 ここでは各学校で教育の情報化が着実に進むよう、民間企業とも連携をしつつ、教員養成課程及び研修の充実を図るとともに、教育委員会事務局及び学校の体制強化と専門性の向上を図る、とあります。

 まず1つ目「教員のICTを活用した指導力向上のための養成・採用・研修の在り方」としては

  • ・平成28年度中をめどに 教職課程においてICT活用について学ぶ機会の充実、教員養成・採用・研修の一体改革のための制度改正を図る
  • ・平成29年度より 教職課程を置く大学との連携・協力のもと、学校・地域でICT活用をリードしていく教員対象の研修の充実、高等学校の教員対象の研修素材を策定・提供する
  • ・制度改正を踏まえて速やかに対応するものとして、教職課程認定の審査の際に「情報機器及び教材の活用」を含む授業科目において、活用可能な施設・設備について確認

 と、非常に具体的に踏み込んだ内容となっています。
 ICT活用能力を向上させるためには、養成の段階からICT利活用能力を身に付け、採用試験でもICT活用能力があると判断できる基準が決められ、採用後の初任者研修からはじまる法定研修や、各自治体独自の研修まで一貫したカリキュラムを実施するために、まず制度改正が必要というところから説明の必要がありますね。
 また、ICT活用をリードしていく教員対象の研修が充実していくとのことなので、先進のCST(Core Science Teacher)https://www.jst.go.jp/cpse/cst/ 事例のように、日本全国に多くのICTをリードする先生が生まれることを期待します。
 さらに、「活用可能な施設・設備について確認」というのは本当に踏み込んだ内容です。教職課程を置く大学での「ICT利活用を推進する授業」というシラバスの内容を実現できるための環境がそろっているのか、ということを確認するといっているわけです。
これは中央教育審議会初等中等教育分科会教員養成部会でもたびたび話題に上がっていますが、大学の設備として十分にそろっているとは言い難い状況や、情報の授業、ということでパソコンを操作することに終始するだけの授業、というような状況が見られるということもあるということで、それらを確認する、ということを言っているのです。
 養成の段階から力を入れていくという方針が示されたわけですね。

2つ目「独立行政法人教員研修センターにおける研修の充実」では

  • ・速やかに管理職や指導的立場の教員が、情報セキュリティも含めた教育の情報化についての認識を深める機会を確保するため教員研修センターの研修内容の充実を図る

 とあります。
1つ目では養成段階という最も初期からのアプローチ、2つ目は管理職や指導的立場の教員に対するアプローチということで、必要な研修をどんどん充実させていく、という施策ですね。とても楽しみです。
早速10月24日から28日に「学校教育の情報化指導者養成研修」http://www.nctd.go.jp/centre/training/urgency04.html が実施されています。
第2回は来年1月30日から2月3日に行われるということです。

 このように、「加速化」プランの名の通り、すでに行われたりすぐに行われたりする施策が数多くあります。フットワークの軽さと内容の深さでますます興味深いプランになっています。

 次回は3-5教員の指導力の向上や地方公共団体・学校における推進体制について(中編)をご説明します