分類するのは行動を起こしやすくするためです

皆さんこんにちは

小学校プログラミングに関する資料がここ最近どんどん出てきています。必修化が2020年と目前に迫り、全国の小学校の先生方にいろいろな情報が提供されています。
そのうちの
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1375607.htmで紹介されている、小学校プログラミング教育に関する資料より、まず「小学校プログラミング教育に関する概要資料」からご説明させていただきます。
これから花開いていく様子

概要資料ですが、12ページにわたったスライドで様々な情報が提示されています。
それだけプログラミング教育に関して理解をしておくことが多いというわけですね。

今回は「プログラミングに関する学習活動の分類」の部分のご説明をいたします。
教育課程では分類、整理が数多く出てきます。これは仕事のやり方でも同じですね。SEが要件定義の話をしているのにエンドユーザーが実装時の細かい要望ばかり主張する、というのは「何を話しているのか整理できていない」ため起こりがちではないかなと思います(ほかにも要因はたくさんありますが。同じ単語が違う意味を持つ人同士では話し合いが進みませんね)
学校でプログラミングに関する学習をしよう、と言った時に、目的もなく単にプログラミングソフトを触っておしまい、では導入の意義がありません。どのような目的で、どのような順番に、どのように行っていくと子どもたちにとって教育効果が上がるのか、ということを大体こうですよ、という形にまとめておくと、車輪を再発明する必要がないということですね。
そのため、プログラミング教育に関する資料では繰り返し以下の分類が出てきます。
大きく2つに分けて教育課程内と教育課程外、それぞれを分類して全部で6分類となっています。
小学校プログラミング教育の6分類

小学校プログラミング教育に関する概要資料(PDF)P8より引用
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/05/21/1416331_001.pdf

Aはおなじみ、「小5算数、小6理科、総合的な学習」が代表例ですね。この概要資料でもP9~P10で紹介されています。Cは学習で使う前に「プログラミングソフトを自由自在に操れるように必要なリテラシー」を覚えよう、というような授業です。先回も申し上げましたがいきなり1年生に「はい、ダブルクリック!」と言ってできるようにはなっていません。今後ますますそうなるのではと思います。よって必要なリテラシーを学ぶCが必要になるわけですね。Dは、もっともっと深く知りたい!という児童を集めてやっていくようなイメージです。
更に、EFに関しては、サッカーや水泳等のスクールをイメージしていただければと思います。学校でやってみてとても面白かったから、もっとさらに追及するために街のクラブに入る、という感覚ですね。
これらが分類ごとにまとまった「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」https://miraino-manabi.jp/ がP11で紹介されています。参考になるかと思います。

ここには工程のイメージも掲載されています。今年度、2019年度は 整備、模擬授業・研修、整備計画、整備決定 のサイクルだとスムーズだということですね。
小学校プログラミング教育の工程表
小学校プログラミング教育に関する概要資料(PDF)P12より引用
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/05/21/1416331_001.pdf
もちろん、現場では「プログラミング教育ばかりに力を入れるわけにはいかない」状況であることは間違いありません。さまざまなリソースを少しずつプログラミング教育に向けなければならないわけです。その意味で、管理職の先生が何を重要視して学校経営を行うか、というところも関係が深いですね。

 行政職の皆様も、「国がこういっている」だけだと「現場に負担ばかり押し付ける」と感じる人もいらっしゃるでしょう。ですので、これらの資料の意図を考えられるようになるために、一度講演を聞かれるとよいのではと思います。

 何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。

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