新学習指導要領に書かれているプログラミング関連事項の場所

皆さんこんにちは

小学校プログラミングに関する資料がここ最近どんどん出てきています。必修化が2020年と目前に迫り、全国の小学校の先生方にいろいろな情報が提供されています。
そのうちの
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1375607.htmで紹介されている、小学校プログラミング教育に関する資料より、まず「小学校プログラミング教育に関する概要資料」からご説明させていただきます。

これから広がっていくイメージ

概要資料ですが、12ページにわたったスライドで様々な情報が提示されています。
それだけプログラミング教育に関して理解をしておくことが多いというわけですね。

 新学習指導要領の、プログラミング教育関係抜粋が2P以降続きます。
 新学習指導要領のどこだったっけ?というときに役に立ちますし、原文にあたる際の道しるべになりますので、あれ?と思った時にはご確認ください。ご存知の方はご存知ですが、新学習指導要領はとてもとてもページ数の多い資料ですので、目的のものを見つけるのが慣れていないと大変です。

 まずはおなじみ「総則」では、第1章第2の2(1)に情報活用能力 についての記載があります。
 第1章第3の1(3)では、情報活用能力の育成を図るため、各教科等の特質に応じて次の学習活動を計画的に実施すること、という内容が書かれ、その続きのイには「児童がプログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動」という記載があります。プログラミングを体験させると明記されています。アンプラグドだけでいいじゃないか、というのは新学習指導要領的にはNGですよ、という場合の根拠はこの部分ですね。

続いて、「算数」です。
第2章第3節第3の2(2)には具体的に〔第5学年〕の「B図形」の(1)における正多角形の作図を行う学習に関連して、正確な繰り返し作業を行う必要があり、更に一部を変えることでいろいろな正多角形を同様に考えることが出来る場面などで取り扱うこと という内容が書かれています。

「理科」では第2章第4節第3の2(2)に〔第6学年〕の「A物質・エネルギー」の(4)における電気の性質や働きを利用した道具があることを捉える学習など、与えた条件に応じて動作していることを考察し、更に条件を変えることにより、動作が変化することについて考える場面で取り扱うものとする、という内容が書かれています。

「総合的な学習の時間」では第5章第3の2(9)にプログラミングを体験することが、探求的な学習の過程に適切に位置づくようにすること、という内容が書かれています。
小学校プログラミング教育の手引きに出てくるA分類はこのように指導要領に明記されているものですね。

続いて4Pには改定後のプログラミング教育の充実について分かりやすい説明があります。

繰り返し記載が出てくる「情報活用能力」を「学習の基盤となる資質・能力」と位置づけ、教科横断的に育成する旨を明記するとともに小・中・高等学校を通じてプログラミング教育を充実、とあります。

それだけ強調したい事柄ですから、何度も「プログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動」が出てきます。

強調されているということはそれだけ浸透させたいということですから、まずはこの文言の理解、おなかの中に落とし込むことが必要だと考えられますね。
あちこちのセミナー、講演会等でお話を聞く機会があって、私もようやくなんとなくそうなのかな、ということが理解できると自分で思えるようになりました。
 この文章だけを読んで理解する、というのはとても高度なことだと思います。教育委員会の研修や、各地での講演会に足を運ばれると理解の助けになると思います。

 行政職の皆様も、「国がこういっている」だけだと「現場に負担ばかり押し付ける」と感じる人もいらっしゃるでしょう。ですので、これらの資料の意図を考えられるようになるために、一度講演を聞かれるとよいのではと思います。

次回はこの資料の続き、新小学校プログラミング教育のねらいをご説明させていただきます

 

 何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。

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