教育の情報化ビジョンの見どころ 概要より

生きる力のイメージイラスト 

今回は「教育の情報化ビジョン」についてお話しさせていただきます。

 教育の情報化ビジョンのページに行くと、たくさん資料があり、どれを見ればよいのか迷ってしまいそうです。
 先回お伝えしました通り、まずは概要をご覧になると、わかりやすくポイントがまとまっています。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/04/__icsFiles/afieldfile/2011/04/28/1305484_02_1.pdf
(リンク先がPDFのため閲覧時ご注意ください)

 現行の学習指導要領が実施されてすぐ出されたこのビジョンは、

子どもたちに求められる「生きる力」を具体的に提示し、ICTを使ってそれをどう伸ばしていくかが書かれています。

21世紀はグローバル化が進み、世界が近くなる分、国際競争が加速し、異なる文化・文明との共存や国際協力の必要性が増大する、とあります。ビジョンが出てからもうすぐ6年になりますが、そのたった6年の間にもグローバル化はどんどん進んでいるなと思います。ここのところ急速に観光地に英語の案内のほか中国語や韓国語など様々な言語が並んでいるのが一般的になってきたのではないでしょうか。

そんな国内1億2千万人ではなく、世界70億人以上を相手にする時代に、子どもたちは「情報活用能力」と言われる

「必要な情報を主体的に収集・判断・処理・編集・創造・表現・発信・伝達できる能力等」

を身に着けていく必要があるということが一番上に書かれています。

ものすごい量の情報の中から必要な情報を主体的に選ぶというのはとても難しいことです。

小・中学生を対象に平成25年10月から平成26年1月にかけて行われた情報活用能力調査結果にも表れています

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/1356188.htm

((1) 小学生について,整理された情報を読み取ることはできるが,複数のウェブページから目的に応じて,特定の情報を見つけ出し,関連付けることに課題がある。また,情報を整理し,解釈することや受け手の状況に応じて情報発信することに課題がある。

(2) 中学生について,整理された情報を読み取ることはできるが,複数のウェブページから目的に応じて,特定の情報を見つけ出し,関連付けることに課題がある。また,一覧表示された情報を整理・解釈することはできるが,複数ウェブページの情報を整理・解釈することや,受け手の状況に応じて情報発信することに課題がある。)

では、そんな情報活用能力を伸ばすためにはどうすればよいのでしょうか。

教育の情報化ビジョンでは「一斉学習」に加え「個別学習」や子どもたち同士が教えあい学びあう「協働学習」を推進することが重要である、と書かれています。
それらを踏まえて

  • ・情報教育
  • ・教科指導における情報通信技術の活用
  • ・校務の情報化

の3本柱で推進していく、とあります。

次回はその3本柱、それぞれがどういう役割なのかということをお話しします。

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