発達段階に応じたICT機器の活用は自動車の運転のイメージと似ているかもしれません

カテゴリー: 新時代の学びを支える先端技術活用推進方策   パーマリンク

皆さんこんにちは

ICTに関する様々な動きが加速度的に出てきましたね。
文科省からは「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)」について が公開されました。
http://www.mext.go.jp/a_menu/other/1411332.htm
トップページに重要なお知らせとして掲載される力の入れようです。
未来に向かってのび行くイメージ

今日は2②発達段階に応じた活用 をご説明させていただきます。
 学校における先端技術の活用場面や頻度については、発達段階に応じた活用が必要であると述べられています。
 幼児期は直接的な体験が重要であることを踏まえ、園での生活に得難い場合に先端技術の活用をする、とあります。小学校低学年では、文字を書く、実測する、実験する、人と会話するときに感じる温度感や表情の変化等の実体験を通じた経験が重要であることに留意が必要である、とあります。
 実感するものがなければ先端技術を使って得られるもののも得られないのではないか、ということですね。今後急速に感知能力が変化していくと思いますが、感じることは重要ですね。例えば私はオオカミが近寄ってくる、というような感知はできませんが、遠い祖先はきっとそれができたはずです。その代わり私は「あの車はよそ見をしているから自転車の私が突っ込んでいったら確実にはねられる」という危険を察知できるようになりました。生活様式が変われば必要な感知能力は変わりますが、それが何なのか今は予想できませんね。よって現在大切にしたい感受性や触って初めて分かることなど、実際に試して子どもたちの世界をどんどん開いていく必要があります。
 また、想像する、空想する、ということができるようになるのは発達段階でいうと大体小学校1年生くらいから具体物の助けを借りて徐々に、ということが大まかに言われています。いきなり空想と現実が混ざった活動は混乱してしまいそうですね。
 ただ、成長につれて、スマートフォン等のICT機器を使用する機会が増える実態があることから、低学年のうちからICT機器を使用する機会を通じて情報活用能力や使用にあたっての留意点を学んでいくことも必要である、とあります。
 同じくらい重要なことですが、では現場としてはどう判断したらいいのでしょう、という内容ですね。
 ここで、学校における携帯電話の取扱い等に関する有識者会議(令和元年度)(第3回) 議事要旨http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/150/gijiroku/1420371.htmで非常に興味深い記載があったので少し長いですが引用します。

「禁止するよりも正しく生徒たちに携帯電話を使ってもらおう。ルールを学んでもらって、危険性を学んで正しく使う。これは、自動車教習所みたいな感じです。

自動車はとても便利なものです。でも、無免許運転で乗ったら大変危険です。ルールを知らない、運転の仕方を知らない、危険性を知らない、仕組みを知らない。これほど危険なものはない。
でも、みんな自動車教習所で車の乗り方を学びます。教習所に行って、一番最初に学ぶのは何でしたか。そうです。
怖い怖い事故に遭う場面を見せられて、自動車はこんなに怖いよと教えられますよね。
その後、自動車の仕組みを学んだり、交通法規をがんがん学ばされたりして、それから試験運転というか、第1段階の教習に入るみたいな感じでした。」
 スマートフォン等のICT機器がインターネットに接続されていると、そこは世界の入り口です。自動車の運転は言いえて妙だと思いました。ですので、いきなり小学校1年生にハンドルを握らせるのではなく、周囲の大人が個人の発達段階に合わせてステップアップしていくイメージをお持ちいただくとよいのではと思います。

 このような考え方をもとに、更なる実証・精緻化を行い、令和2年度内に「学校現場における先端技術利活用ガイドライン」が策定される予定であるとあります。
 ガイドラインはたたき台として非常に助かる資料ですので、首を長くして発行を待ちたいところですね。

 次回は教育ビッグデータの現状・課題と可能性についてご説明させていただきます。

何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。