今までにないことですから、健康面にも気が配られています

皆さんこんにちは

2019年12月に教育の情報化の手引きが発行されました。

GIGAスクール構想が立ち上がり、それに伴った内容に書き換えていたため公開が遅くなったとのことです。本編254ページ、付録も合わせると360ページという超大作なので、要所要所を確認しながら読んでいきましょう。

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https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/mext_00117.html

今回は、ICT活用における健康面への配慮についてご説明します。

ICTを活用する、というと提示装置やタブレット、ノートパソコン等の画面を見る、ということが増えますね。今までの教育活動ではあまりなかったことですから、健康面にどのような影響が出るかというのは心配なところです。

平成24年~25年の学びのイノベーション事業では、事例調査を実施し、タブレットが他やデスクトップ型の学習者用コンピュータの目や認知機能などへの影響について検討した、とあります。

その結果、授業等においてICTを活用しているか否かに関わらず、授業前後の移動生徒の体調の変化はほとんど見られない、ということが検証されたとのことです。

授業だけではなく、家に帰った後ゲーム等の影響もある中で、タブレット型コンピュータやデジタル教材を使用することだけで健康面に大きな影響等を与えるとは言えないのではないかと考えられる、とあります。

つまり、今から5、6年前はさほど健康面で問題が見られなかった、という結果が出ているということですね。

目の疲れ、姿勢、疲労、心理的な影響 についてそれぞれ実際の声が取り上げられています。2時間以上連続で使い続けると疲れる、という声はありますが、2時間以上連続で使う、という状況は何を使うにしても疲れると思います。

これらを踏まえて、具体的な対応策として挙げられているのは、まず教室の明るさです。

映り込みを防止するために、カーテンを有効に使うとあります。我慢する必要はないので、子どもたちで調整できるといいですね。また、照明環境にも配慮する必要がありますね。電気をつけなければならない、消しておかなければならない、というようなことを決めるのではなく、子どもたちが見づらければ消したりつけたりできるようになっているといいですね。

大型提示装置にも改善のポイントが2つ挙げられています。

・画面への映り込みを防止する

・文字が見やすくなるよう配慮する

です。文字が見やすい、というのは重要です。教室の一番後ろの生徒が全く読めない、というのは授業として問題がありますね。

学習者用コンピュータの改善のポイントはやはり2つです。

・姿勢に関する指導を実施する

・使いやすさへの配慮をする

このうち、使いやすさへの配慮、とはどういうことが考えられるかというと、画面の明るさを変える、コントラスト比を変える、背景色を変える等々子どもに合った見やすさを選択する、ということです。また、授業の仕方も工夫してずっと画面を見続けるような活動をするのはやめましょうという提言がでています。

このような形で健康面への配慮もしつつ、ICTを活用していくことができるといいですね。

次回は教育委員会及び学校の管理職の役割についてご説明します。
何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。

よろしくお願い申し上げます。

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