教育委員会や管理職が動くことが重要です

カテゴリー: 2020教育の情報化に関する手引き   パーマリンク

皆さんこんにちは

2019年12月に教育の情報化の手引きが発行されました。
GIGAスクール構想が立ち上がり、それに伴った内容に書き換えていたため公開が遅くなったとのことです。本編254ページ、付録も合わせると360ページという超大作なので、要所要所を確認しながら読んでいきましょう。


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今回は、教育委員会及び学校の管理職の役割についてご説明します。

教育の情報化を推進していくためにはボトムアップでは限界があります。やりたい先生がぽつ、ぽつ、と頑張る、では広まらないということはこの20年でだいたいわかってきました。

つまり、トップの決意が重要だとわかってきたわけです。そうでなければ、「チョークがあれば授業ができる」たくさんの先生にとってICTは煩わしいもの以外の何物でもありません。
わざわざ慣れた授業スタイルを変更し、長年練り上げてきた指導案を破棄し、ICTを活用した授業に練り直すことは、お忙しい先生方にとってとても大変なことです。

ですが、大変だと言って今まで遠ざけてきたツケが一気に回ってきました。皆様もご存知の通り「なぜ休校中にほとんどの学校でオンラインで授業が始められなかったか」につきます。なぜって環境が整ってないに他ならないわけですが、それを理由にずっとチョークと紙だけで授業をしてきた、ということも方針の転換についていけなかった理由の一つではあります。

ただ、今までは世間の風潮は学校のICT環境にとって逆風が殆どでした。私の手元にはGIGAスクール構想が経済対策として発表された翌日、12月6日付の朝刊がありますが、「小中学生へのパソコン配備支援など切迫感の薄いメニューが並んだ」「急ぐ必要のない政策を査定が緩い補正予算を活用して潜り込ませた」などさんざんです。
見出しには「ばらまき」の文字まであります。

つまり、学校のICT環境を整えるのはこの手引きが発表された当時「切迫感が薄い」「急ぐ必要のない」と評価されるものだったのです。
それが手のひらを返したような今の風潮です。ずっと教育の情報化をご支援してきた立場としては驚いています。

そのため、首長の強力な意思がない限り、一人1台の実現はとてもとてもとても難しかったのが、GIGAスクール構想によって実現されようとしている今、改めて情報化を推進していくにはどうしたらいいか手引きから読み取っていきましょう。

まず、教育委員会と教育CIOが果たすべき役割として
・教育の情報化のビジョンを策定し、広く浸透させる
・ICT環境整備計画を策定し、学校のICT環境を整備する
・学校教育の情報化の推進に関する法律に則り推進を図る
・教育委員会と首長部局の連携強化
・推進体制の整備
 とあります。

どのような子どもを育てるために、どういう風にICTを使っていくのか、ビジョンを定めてそれを現場の先生方に広く知らしめる必要がある、ということですね。
また、教育委員会の指導主事は首長部局の中では任期が短く、人の入れ替わりが頻繁です。そのため、首長部局が決めたものの中に、学校では使いづらい、というものがあったとして、それをなかなか伝えられずにずっと学校は不便な思いをする、ということも少なくありません。
そこの連携をうまくいくようにすると、とてもいいですよね。

また、手引きには教育CIOと学校CIOに求められるものについて表にしたものが掲載されています。
役割を明確にし、教育CIOが道路を作って、学校CIOがそこをみんなで通っていく、ということができるようにする必要があるということですね。

次回はICT支援員をはじめとした外部人材など、外部資源の活用についてご説明します。

何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。