令和の日本型教育とは⑮

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皆さんこんにちは。

「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)が令和3年1月26日に中央教育審議会より出されました。

この答申を少しずつ読んでいきましょう。今までチュウキョウシントウシンとカタカナで聞こえていた内容が、中教審答申と漢字で聞こえるようになるように、行政職の皆様も知識を蓄えていっていただければと思います。

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本日は第1部総論の5「「令和の日本型学校教育」の構築 に向けた ICTの活用に関する基本的な考え方」を読んでいきましょう。

(1)学校教育の質の向上に向けたICTの活用 では、先週も申し上げた通り、「教育の質を向上するためにICT機器、ICTの持つ特性を最大限に活用する」ということが述べられています。個別最適化にしろ、協働的な学びにしろ、先生に「頑張って準備するように!」と押し付けるのではなく、ICTをこのように活用するとそれが実現できますよ、ということをお伝えしていきたいですね。

その児童生徒にとって良い教育、というのは「何が良い教育だったか」をきちんと記録に残すことから始まります。授業中だけで全員の様子を把握するのはとても難しいですので、あとから提出物やノートを見返して記録が進むといいですね。これらをアナログ機器を使ってやるとなると相当大変です。では、エクセルで管理したら簡単か、というとそうでもないですね。なぜなら、個人の使い勝手に特化されるため、その先生内だけで完結してしまい、せっかくのデータが「その先生以外使えない」状態になってしまいがちだからです。行政職の皆様は、先生方とよく話していただいて、「どんなシステムやソフトを入れたら先生方が効率よく作業できるか」ということを考えていただく必要があります。

児童生徒一人一人に寄り添う教育をしたい、ということは先生方なら表現は違えど全員思ってみえるはずです。一人一人の個性なんかいらない、社会の歯車を量産するんだ!! という先生にはついぞお目にかかったことがありません。

(2)ICTの活用に向けた教師の資質・能力の向上 では、ICTを活用するために、養成・研修全体を通して教師が必要な資質・能力を身に着けられる環境を実現することが必要である、とあります。養成段階での話がようやく現実味を帯びてきました。

私は、教育学部でないところで教員免許を取得したため、「教育学部だったらきっとちゃんとICT機器の使い方とか教えてくれるんだろうな、いいなあ」と勝手に思っていました。ところが、教育大学の大学院に進学したところ「電子黒板使う練習したいんだけどどこにあるのかわからない」という学生があまりに多いことに驚きました。そこかしこに電子黒板はあるし、図書館にデジタル教科書も入っているのに、「それが電子黒板だと気づかない」「使い方がわからない」学生がたくさんいたのです。

ちゃんとカリキュラムの中に入っていない場合があることを知りました。あくまで電子黒板の使い方はオプションで覚えるもの、ということもあるのです。

しかし今後は、養成課程できちんとICT機器の使い方や、位置づけ、何のために使うのか、ということを理解した先生がこれからどんどん現場に入ってくる、と考えることができます。その先生方にとって右腕となることができるよう、私たちもICT機器を活用するご支援を続けていきます。もちろん、どの世代の、どのような先生方もご支援していくプロフェッショナルでありたいと思っています。お若い先生がのびやかにどんどんうまく使って行かれるように考えていくのは、新しい仕事なので、今からワクワクしています。

次回は第1部総論の5「「令和の日本型学校教育」の構築 に向けた ICTの活用に関する基本的な考え方」の続きを読んでいきます。