令和の日本型教育とは⑭

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皆さんこんにちは。

「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)が令和3年1月26日に中央教育審議会より出されました。

この答申を少しずつ読んでいきましょう。今までチュウキョウシントウシンとカタカナで聞こえていた内容が、中教審答申と漢字で聞こえるようになるように、行政職の皆様も知識を蓄えていっていただければと思います。

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本日は第1部総論の4「「令和の日本型 学校教育」の構築に向けた今後の方向性」5「「令和の日本型学校教育」の構築 に向けた ICTの活用に関する基本的な考え方」を読んでいきましょう。

6 社会構造の変化の中で 、持続的で 魅力ある学校教育を実現する、では、特に「団塊ジュニア世代が高齢者になる」時代のことを危惧しています。私も団塊ジュニア世代ですが、人口の構造が大きく変わるな、というのは思っています。ということはつまり、地方の子どもたちの数はますます減っていくわけで、学校の統廃合の話がどんどん進んでいくことも考えられますね。

そのため、答申では魅力的で質の高い教育を地方でも確保、ということと、そこに高齢者を含む多様な地域の人材が学校教育にかかわるということを述べています。

続いて5.「令和の日本型学校教育」の構築に向けたICTの活用に関する基本的な考え方 を読んでいきましょう。

この答申で繰り返し述べられていることですが、再度引用しておきます。「これまで繰り返し述べてきたように、「 令和の日本型学校教育」 を 構築 し、全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びを実現するためには、学校教育の 基盤的なツールとして ICT は必要不可欠なものである。」ということですね。

もはやICT機器を活用して授業をすることは傍流ではなく、特別な日の特別なことでもない、ということを言っています。繰り返し言われているということは、それだけ変容を求めているわけですね。つまり、学校現場での「ICT機器の特別感」を払しょくし「日常的に使う」ことが当然のようにしていく必要があるということです。

ICT機器を使わなくても立派な授業ができる! という先生はたくさんいらっしゃいます。ですが、それは今までの学習指導要領にのっとった、「一斉授業」を前提とした授業でのお話です。今度の新学習指導要領では「個別最適化」について「誰一人とりこぼさない」ことを実現していこう、と言っています。これをICT機器を使わず先生に頑張れ、と押し付けるのはとても無理な話です。ICT機器を活用するのは教育の質の向上という文脈の中でなされることである、と答申は述べています。

働き方改革しかり、新学習指導要領実施しかり、先生方にとっては何一つ減ることがない上のプラス、に感じられることが進んでいるのですが、ICT機器を活用することは、授業を受けるのに鉛筆とノートを用意しましょう、というのと同じレベルのことである、という理解が進んでいく必要があります。

また、「ICT機器の活用を目的化しない」「健康面での配慮も必要」ということも併せて述べられています。そして、「教員に求められる資質・能力」についても変化していくであろうと述べられています。その通りですね。今まで以上に教員にはファシリテート能力が求められる時代となりつつあります。「監督(あるいは上司、あるいは先生など)の言うことだけ聞いていればいい! 愚直に言われたことをやっていればいい!!」という人ではなく「自らの学習を調整しながら学んでいくことができるようになる」人を学校教育は目指していくことになります。

私たちも、20年以上前からICT(当時はその言葉はありませんでしたが)を学校で活用するご支援を実施しています。そのノウハウの蓄積がお役に立てることであればいくらでもご支援を実施したいと考えておりますので、どうぞご遠慮なくお問い合わせください。

次回は第1部総論の5「「令和の日本型学校教育」の構築 に向けた ICTの活用に関する基本的な考え方」の続きを読んでいきます。