令和の日本型教育とは⑥

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皆さんこんにちは。

「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)が令和3年1月26日に中央教育審議会より出されました。

この答申を少しずつ読んでいきましょう。今までチュウキョウシントウシンとカタカナで聞こえていた内容が、中教審答申と漢字で聞こえるようになるように、行政職の皆様も知識を蓄えていっていただければと思います。

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本日は第1部総論の3「2020 年代を通じて実現すべき 「令和の日本型 学校教育 」 の姿」を読んでいきましょう。

最初に述べられているのは、教育振興基本計画と、新学習指導要領のことです。基本なので何度も繰り返し出てきますね。既に述べてきた内容をもう一度確認して、とても重要だからこうしよう、と書かれてあります。

その次が「従来の 社会構造の中で行われてきた「正解主義」や「同調圧力」への偏りから脱却し」です。また出てきました。それほど、これを脱却したいと考えているということですね。発問の重視や、多様性を認めそれを強みとしたチームにするなど、今までの考え方とは確実に変わってきています。

そして、「令和の日本型教育」の定義として、「誰一人取り残すことのない持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現に向け学習指導要領前文において「持続可能な社会の創り手」を求める我が国を含めた世界全体で SDGs 持続可能な開発目標に取り組んでいる中でツールとしての ICT を基盤としつつ日本型学校教育を発展させ 2020 年代を通じて実現 を目指す学校教育」と述べられています。一言で言えず、とてもたくさんありますね。プログラミング的思考の時にも感じましたが、簡潔に一言で言い表せない場合、思いを全て入れ込んだ形になるんだな、と思います。

これを受けて「こどもの学び」では「個に応じた指導」が重要視されています。その際に、ICT機器の活用が重要である旨記載されています。これは従来から言われていたことですが、一人1台が現実のものとなった今、より実現へのハードルが下がってきたと考えられます。

その次に、「主体的・対話的で深い学び」が挙げられています。個に応じた指導の方が先で、主体的・対話的で深い学びが後だという順番に、意図を感じられますね。まずは個を伸ばし、それを包括してチームとしてより能力を伸ばす、という方向だと考えられます。

その後再び「個に応じた指導」の話になっています。よほどこれを伸ばしたいという考えが感じられます。学習者が「個別最適な学び」を進められるよう、指導者側は「指導の個別化」と「学習の個性化」を図るということです。ICTの活用で、スタディログ等を慎重かつ大胆に活用し、子どもの能力を伸ばしていく教育をするということですね。「孤立した学びにならない」ことも重要である旨記載されています。

こうやって伸ばした個の能力が、協働学習で埋没してしまわないよう、異学年での行事や活動を通して学んだり、もともと持っていた日本型の学校の良さを生かして更に伸ばしていくことができる協働学習のカリキュラムマネジメントが重要であると述べられています。

繰り返し繰り返し、「個に応じた指導」と「主体的・対話的で深い学び」について述べられています。それだけこの内容を重視しているということですね。

そして最後に「目指すべき 「令和の日本型学校教育」の姿を「全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現」とする」とあります。一言でいうためにずっと説明が必要だったんだ、と思います。言葉のイメージは人によって違いますから、意図通り伝わるための説明が長くなってしまうのは仕方がないですね。

次回は第Ⅰ部総論3.2020年代を通じて実現すべき「令和の日本型教育」の姿の続きを読んでいきます。