中央教育審議会の答申を読んでいきましょう

皆さんこんにちは。

「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)が令和3年1月26日に中央教育審議会より出されました。

今回からは、この答申を少しずつ読んでいきましょう。今までチュウキョウシントウシンとカタカナで聞こえていた内容が、中教審答申と漢字で聞こえるようになるように、行政職の皆様も知識を蓄えていっていただければと思います。

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さて、そもそも中央教育審議会とは何でしょうか。

文部科学省の定義によると「中央省庁等改革の一環として、従来の中央教育審議会を母体としつつ、生涯学習審議会、理科教育及び産業教育審議会、教育課程審議会、教育職員養成審議会、大学審議会、保健体育審議会の機能を整理・統合して、平成13年1月6日付けで文部科学省に設置」 とあります。

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/gaiyou/010201.htm

では、どのようなことを話し合っているのかというと、平たく言えば日本の教育の方向性について話し合っています。

  1. 文部科学大臣の諮問に応じて教育の振興及び生涯学習の推進を中核とした豊かな人間性を備えた創造的な人材の育成に関する重要事項を調査審議し、文部科学大臣に意見を述べること。
  2. 文部科学大臣の諮問に応じて生涯学習に係る機会の整備に関する重要事項を調査審議し、文部科学大臣又は関係行政機関の長に意見を述べること。
  3. 法令の規定に基づき審議会の権限に属させられた事項を処理すること。

このような形ですね。この答申をもとに、文部科学大臣が方向性を決める、という理解で大体合っていると思っておいてください。

というわけですので、答申が出たらまず読む、という姿勢が大事ですね。

今回の答申は、「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~ でした。令和の日本型教育、というものを定義し、それを実現していこう、というものですね。

サブタイトルにあるように、全ての子どもたちの可能性を引き出す、というのが大きな目的で、その手段として「個別最適な学び」「協働的な学び」があるということですね。実現するための方法にICTが大きく取り上げられています。来週から、それを読んでいきましょう。

投稿者プロフィール

大江 香織
大江 香織
株式会社ハイパーブレインの取締役教育DX推進部長 広報室長です。
教育情報化コーディネータ1級
愛知教育大学非常勤講師です。専門はICT支援員の研究です。