遠隔教育で、子どもたちの可能性が広がるといいですね

皆さんこんにちは

2019年12月に教育の情報化の手引きが発行されました。そして、その後のICTを取り巻く状況の大きな変化に対応して、2020年6月に追補版が発行されました。要所要所を確認しながら読んでいきましょう。

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/mext_00117.html

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本日は追補版第7章 遠隔教育の価値についてご説明します。

手引きには、「遠隔教育とは、距離に関わりなく相互に情報の発信・受信のやり取りができるICTを活用した教育」とあります。これは、何度も繰り返し申し上げていますが、距離に関わりなく、というのが本当に素晴らしいことだと私は思っています。

例に出ている3つをそれぞれ確認しましょう。

1つ目は、多様な人々との繋がりを実現する、という海外の学校と接続することが挙げられています。また、小規模校の子供たちが他校の子どもたちと一緒に授業を受け、多様な考えに触れる合同授業も挙げられています。

持っている人からは見えづらい視点なのですが、持っていない子どもだった私としてはとてもとてもうらやましく感じます。小さな田舎町で育った私は、大学に進学し、多様な価値観がある世界に本当に驚いたものです。例えば、中学生は丸刈り、坊主、それに従わないのがダメ、という価値観が狭い世界のものだった、と知れたことは大変すばらしい経験でした。私は物理的に遠隔地に移動したので知ることができましたが、それが小さなころから移動せずに経験できるのはとてもうらやましいです。

2つ目は、教科の学びを深める遠隔教育です。プログラミング教育において大学と接続したり、教室にいながら社会教育施設を見学したりすることや、特定の教科・科目の教師がいない学校に授業を配信し、解説科目の数を充実する、という目的の授業も行われているとあります。

小さなころから「本物」と触れ合う機会がある、というのもこれまたとてもとてもうらやましいことです。やろうと思えば宇宙と交信できるわけで、そんなのやってみたい子どもたくさんいると思います。科学実験を楽しくやっている先生とつないで、「オリジナルコーラをつくろう!」をやったり、料理研究家とつないで「宇宙色の飴をつくろう!」をやったり、短歌の先生とつないで歌会をやったり、様々な可能性が広がりますね。

3つ目は、個々の児童生徒の状況に応じた遠隔教育です。日本語指導が必要な児童生徒、病気療養児等個々の児童生徒の状況に応じた教育を実現することができます。今まで手が足りないから後回しにせざるを得なかった子どもたちに、回る手があるというのはこれまた素晴らしいことですね!

すべてを遠隔教育で賄えるとはだれも考えていませんが、遠隔教育が可能性を広げることはたくさんの人が期待しています。遠隔教育で効果を出すためには、遠隔教育がしやすい環境を整えることが必要ですね。ネットワークの増強、カメラとマイクの付いた端末の普及、この二つはGIGAスクール構想で全国で実現できます。拡大提示装置については、スクールニューディール時に多く入りました。

環境は整ってきていますね。ぜひとも子どもたちの可能性が広がってほしいものです

次回は、追補版第7章 遠隔教育の推進についてお送りします。

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