令和の日本型教育とは㉘

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「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)が令和3年1月26日に中央教育審議会より出されました。

この答申を少しずつ読んでいきましょう。今までチュウキョウシントウシンとカタカナで聞こえていた内容が、中教審答申と漢字で聞こえるようになるように、行政職の皆様も知識を蓄えていっていただければと思います。

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本日は第2部各論の5「生涯を通じて心身ともに健康な生活を送るための資質・能力を育成するための方策」6「いじめの重大事態、虐待事案等に適切に対応するための方策」を読んでいきます。

健康教育について、答申でも述べられています。エビデンスに基づいて、というところが冒頭にありますが、フィーリングで何とかするのではなく、こうだからこう、ときちんと説明できた方が子どもたちも納得しやすいですよね。養護教諭の適正な配置で、健康増進のすべてを担う養護教諭がコーディネートするなど、より適切な健康教育ができますね。

食育についても述べられています。健康教育も食育も大切なことですから、答申には書く必要がありますね。

さらにいじめの重大事態、虐待事案等に適切に対応するための方策についても述べられています。いじめの認知件数が過去最高を更新していますが、それについては悪いことではないと思います。全国で、どんどん、「軽微な」件も含めて、いじめが認知されるようになったと考えられるからです。いじめをいじめとも認めてもらえず、誰にも認知されず、一人で耐えている子供が少しでも減ることを強く願います。「いじめられている方にも原因が」とか、「そのくらいのことで」とか、「相手に悪気はない、嫌だといったのか」とか、よくそんなこと言えるな、ということを平気で言う大人がいますが、大人の世界でもハラスメントには同様の対応をされることが非常に多いので、これは少しずつみんなの意識を変えるしかないのかな、と思っています。ハラスメントで苦しんでいる人に特に「嫌だと言ったのか」なんて、嫌だと言えるくらいならハラスメントの対象にはされていないと思います。嫌だと言えない人を狙ってハラスメントは発生します。そういうことをなくすためにも、子どものうちから、小さないじめを、軽微ないじめを、断固許さない、と対応できるような先生の余裕を私たちは作っていきたいです。

先生方には、生徒指導についての一層の積極的な充実や、困難の緩和、といったことが答申で述べられています。SOSの出し方に関する教育を含む、自殺予防の取組の推進についても述べられています。
いじめを苦にした自殺、なんてことは発生させてはいけません。絶対にいけません。そのためには、安心できる居場所、相談できる人、様々な方策をとらなければなりません。

ただ、先生方にそれらすべてを背負わせるにはあまりに酷です。私たちは外部人材としてできる支援を実施し、子どもたちの大切な命を守るための取り組みが先生方にできるように時間を創出します。

次回は第3部「新時代に対応した高等学校教育 等 の在り方についていて」各論の1基本的な考え方を読んでいきます。