教育委員会行政職の皆様に送る 現役ICT支援員を最大限活用できる3つの項目

投稿日 | カテゴリー: プログラミング教育, 授業支援, 校務支援 |

皆様こんにちは。
毎月1回現役ICT支援員による現場ならではのお話をお届けしているICT支援員日記も60回以上更新をし、皆様から様々な反響を頂いております。ありがとうございます。
記事数が多くなってきましたので、目次を設定いたしました。

ICT支援員をご活用いただく際の参考になれば幸いです。なお、1万viewを超える大人気コンテンツ「パワーポイントですごろく作成」は、ICT支援員が現場の先生と1年生でも楽しめるものを、と工夫して考えついたものです。

ICT支援員イメージ
◆ICT支援員活用事例1

授業支援
http://ict-help.jp/ict_days/category/class-support/
小学校1年生から6年生まで、具体的にどのような授業でどのような支援を行ったか、写真付きでご紹介しています。「けいさつひみつブック」等おもしろコンテンツ満載です。

◆ICT支援員活用事例2

プログラミング教育支援
http://ict-help.jp/ict_days/category/%e3%83%97%e3%83%ad%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%9f%e3%83%b3%e3%82%b0%e6%95%99%e8%82%b2/
長年Scratchに携わってきた支援員が、その経験を活かして「Scratchでプログラミングを行うには」という観点でご紹介しています。

◆ICT支援員活用事例3

校務支援
http://ict-help.jp/ict_days/category/%e6%a0%a1%e5%8b%99%e6%94%af%e6%8f%b4/
現場に出向いて実際に研修を担当する支援員が、現場の目線で校務支援システムの導入について「こうすればうまくいくのでは」というノウハウをご紹介しています。

ご活用の参考にしていただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

-校務支援システムの導入を考える 校務支援システムとヘルプデスク-

投稿日 | カテゴリー: 校務支援 |

 こんにちは、支援員Sです。秋が深まり、冬が近づいている感じがします。中学校の先生におかれましては、中学校3年生の調査書の作成などが始まっている頃と思います。進路担当の先生は毎年度代わられることが多く、進路関係の成績処理や帳票作成はどうしたらよいかわからなくなってしまうことがあります。そんなときにヘルプデスク(校務支援システムのコールセンター)へ問い合わせができると便利ですよね。
さて、今回は校務支援システムとヘルプデスクについてお話ししたいと思います。

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校務支援システムの導入と一緒に検討したいのが、メーカー等のヘルプデスク(サポート)です。校務支援システムのことで困ったことがあれば、ヘルプデスクへ問い合わせることができるととても便利です。しかし、校務支援システムの円滑な運用はヘルプデスクだけでは成り立ちません。ヘルプデスクと自治体様の役割分担や連携が円滑運用の大きなカギとなります。今回は3つのことをご紹介します。

【ヘルプデスクの問い合わせ受付手段】
文部科学省が出している「統合型校務支援システム導入のための手引き(第3章~第5章)にも記載されていますが、ヘルプデスクの活用を検討する際に、「受付時間」、「対応基準」を明確にしておく必要があります。これに加えて、「問い合わせ受付手段」も加えるとよりよいでしょう。例えば、「電話」、「メール」、「FAX」などです。特にメールは、問い合わせ手段として活用できるか確認するとよいです。「電話」のみとなると、電話口で先生を拘束してしまい、学校様の電話回線を占領してしまうことがあります。また、「電話」は心理的ハードルが高いという方もいらっしゃると思います。電話は苦手だけど、メールなら…という方も多いのではないでしょうか。また、対応時間外でも、「とりあえず先んじてメールで問い合わせをしておく」と、少なくとも翌日にメールもしくは電話でヘルプデスクから一次回答があるので便利です。

【教育委員会様とヘルプデスクの連携】
校務支援システムのヘルプデスクの対応者は、校務の基本的な知識、自社の校務支援システムの挙動、操作について精通していますが、実はそれだけでは対応が難しいこともあります。それは各自治体様において、帳票の記載規則や様式が異なることが少なくなく、それによって運用ルールも様々だからです。ヘルプデスクはあくまで校務支援システムの操作方法しかご回答できません。先生の疑問にお答えしていると、最終的に「運用上の問題」であることがあります。その場合、ヘルプデスクが学校様にどのようにご回答するか取り決めをしておく必要があります。

<よくある例>

  • ◆運用面については校内で確認の上、教育委員会様へ連絡いただくよう案内
  • ◆教育委員会様で運用に関する資料を発行しており、資料を確認いただくよう案内
  • ◆校務支援部会のとりまとめ役となっている○○中(小)学校の□□先生へ確認いただくよう案内

また、自治体様の運用ルールについては、別途、ヘルプデスクと共有する場(手段)を設けておくとよいでしょう。ヘルプデスクが対応する際に先生の操作手順を具体的に想像しながら対応できたり、ヒアリングの質が向上したりするため、自治体様、ヘルプデスクの双方にとってメリットがあります。

【ヘルプデスクの稼働状況の確認】
自治体様がヘルプデスクのサービスレベルを定期的にチェックする必要があります。例えば、放棄呼率(電話回線が混みあっていて、繋がらなかった件数)の確認です。問い合わせ件数と放棄呼率を比較し、あまりにも放棄呼率が高い場合は、ヘルプデスクの対応に何かしらの問題がある可能性があります。その場合は対応改善を要求することが必要です。その他にも、問い合わせ1件に対しての対応時間や対応速度、解決率が適切かなど、各自治体様のニーズに合ったサービスレベルのチェックを定期的に行うことをお勧めします。ご契約の際にはこれらの報告を求める仕様書にしていただくといいと思います。
ヘルプデスクの質ではなく、単純に問い合わせの集中が原因という場合もあります。若干の違いはあるものの、全国的に先生の空き時間は似たり寄ったりです。ですので、校務支援システムのことでヘルプデスクへご連絡いただく時間帯は、先生方の授業がない時間、昼休み、授業後などが多くなります。そのため、ヘルプデスクへ問い合わせるタイミングが重なり、回線が混みあうケースが見受けられます。特に成績処理時期は「ヘルプデスクへ電話をかけたのに繋がらない」というお声を多く耳にします。電話が集中する時間帯などを明確にし、あらかじめ周知することで、「メールで問い合わせよう」、「少し電話の時間をずらそう」など、少しの工夫で「繋がらない」ストレスを減らすことも可能となるでしょう。

長くなってきましたね、読むのが疲れたころかと思います。第8回目のお話しはここまでとしましょう。次回の第9回目では、「校務支援システムを導入したら、教育委員会様の担当部署の電話が鳴りやまない…助けて!」をお届けしようと思います(なお、表題は思いつきなので、変更となる場合があります。ご承知おきくださいませ)。

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このような形で今後も月1回お届けしようと思います。行政職の皆さまには校務支援システムの導入と活用の様子について知っていただくきっかけになればと思っております。ご意見、ご質問等をどうぞよろしくお願いいたします。

-校務支援システムの導入を考える 校務支援システムと調査書-

投稿日 | カテゴリー: 校務支援 |

 こんにちは、支援員Sです。夏休みが明けて学校がはじまりました。3学期制の学校様は新学期、2学期制の学校様は前期再開ですね。児童生徒の皆さんは長い休みが明けると、登校するときちょっと緊張してしまいますね。もしかしたら、お引越しをして夏休み明けから別の学校へ通うことになった児童生徒もいるかもしれません。皆さんに素敵な出会いがありますように。
校務支援システムの処理を考えると、8月の終わりごろから転出入の処理を行われる学校様が多いように感じます。
さて、今回は校務支援システムと転出入や出席簿についてお話ししたいと思います。

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【転出入についてのあれこれ】
校務支援システムも様々種類がありますが、1つ選定するポイントとなるのが転出入の処理時の学校間の連携機能です。
校務支援システムの中には、市内のA校からB校へ市内転出(市内転居)する際に、校務支援システム上で学籍データや健康診断のデータを連携できるものがあります。もちろん、紙媒体で指導要録や児童生徒健康診断票の写しは別途転出先の学校へ送付する必要がありますが、市内で転出入の連携ができると、受け入れる側の学校様はご負担軽減へとつながります。システムに児童を新規に登録すると入力違いが心配ですが、市内間連携できると、「受け入れ」の処理を行うことで転入の処理が可能となります(ただし、転居先住所などに間違いがある可能性もあるので、確認は必要です)。また、健康診断の結果については、義務教育において9年間の見取りができると安心です。保健関係のデータも連携できる校務支援システムであると、なお利便性が上がります。
市外からの転入生については、前在籍校から送付された書類を確認しながらの新規登録が必要となる場合がほとんどです。転出入は頻繁にある操作ではないので、「あ、忘れてしまったな…」と思ったら、マニュアルやコールセンターを活用しましょう。

【出席簿についてのあれこれ】
出席簿も指導要録要録(指導の記録)や児童生徒健康診断票同様、5年間の保存が義務付けられている公簿です。
出席簿は自治体様によって様式や記載する記号、記載の仕方が様々な帳票です。児童生徒の並び順1つとっても様々なルールがあります。
様々なルールの例
・指導要録同様の公簿用番号順
・誕生日順           など

転入生がいる場合は変則的なルールになるという自治体様もあります。

・基本的に五十音順だが、転入生は転入当月のみクラスの末番、翌月から五十音順に含め
 る

よく耳にする問い合わせを2つご紹介します。
その1:去校日と除籍日(転出先の学校に学籍が移る前日)の期間が空いている場合の記載をどうしたらよいか?
「授業日数の記載はどうしたらいいの?」、「欠席にするんだっけ?」、「クラスの在籍者数に含めるんだっけ?」という疑問の声が多く寄せられます。

その2:学級閉鎖があったから、授業日数を修正したい
12月ごろから徐々に増える問い合わせです。授業日数は基本学年単位で管理しますので、「学級閉鎖」では授業日数を変更しない自治体様が多いと思います(独自の運用をされている場合もありますので、断言は避けさせていただきます)。

実は校務支援システムのコールセンターでは、自治体様の運用まで回答できないという場合があります。「あくまで校務支援システムの操作方法しか案内できない」というコールセンターもあります。校務支援システムは児童生徒の学籍データや成績、出欠席のデータを蓄積していくシステムです。運用ルールや記載規則があやふやなままで使用した結果、入力ミスへつながってしまうことがあるかもしれません。「記載規則があやふやだな」と思ったら、校内で記載規則を確認してみましょう。

長くなってきましたね、読むのが疲れたころかと思います。第5回目のお話しはここまでとしましょう。次回の第7回目では、「進路関係帳票作成時期かと思いますが、あえて保健関係のお話をしましょう」をお届けしようと思います(なお、表題は思いつきなので、変更となる場合があります。ご承知おきくださいませ)。

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このような形で今後も月1回お届けしようと思います。行政職の皆さまには校務支援システムの導入と活用の様子について知っていただくきっかけになればと思っております。ご意見、ご質問等をどうぞよろしくお願いいたします。

-校務支援システムの導入を考える 校務支援システムと調査書-

投稿日 | カテゴリー: 校務支援 |

 こんにちは、支援員Sです。うだるような暑さが続いています。年齢性別問わず、熱中症対策が必須ですね…。学校様におかれましては、夏季休業期間であり、先生がたにおかれましては、様々な研修がある期間かと思います。校務支援システムの研修では、8月ごろに中学校様の調査書(進路関係帳票)作成の研修が開かれる傾向があります。
さて、今回は校務支援システムと調査書についてお話ししたいと思います。

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「せっかく校務支援システムを導入し、通知表や指導要録の成績処理を行うなら、調査書を校務支援システムから出力できるようにしたい」そういったお声を耳にします。校務支援システムで観点別評価や評定を算出している自治体様なら、なおさら、1つのシステムでできた方がいいというお考えになると思います。
しかし、調査書を校務支援システムで出力していくには難しい問題があります。それは地域によって調査書の様式がバラバラであるということです。指導要録の様式以上にバラバラです。

【よくある例】
私自身いくつかの自治体様の様式を拝見したことがございますが、指導要録以上に調査書の様式は様々です。例えば以下のような違いがありました。

○3年次の学習の記録(観点別評価、評定)の算出期間

  • ・1学期~2学期(前期~後期前半)を合算して、観点別評価、評定を記載する
  • ・進学先の高校(国立・公立・私立)の種類に応じて、「1学期~3学期前半」を合算して観点別評価、評定を記載する
  • ・1学期~2学期(前期~後期前半)を合算して、評定のみ記載する

○過去年度の学習の記録(観点別評価、評定)

  • ・2年次の指導要録に記載した観点別評価、評定を記載する
  • ・1年次、2年次の評定のみ記載する

○所見

  • ・3年次の行動の記録を記載する、もしくは記載しない
  • ・特別活動の記録(○での評価)を記載する、もしくは記載しない
  • ・総合的な学習の時間の記録は、2年次と3年次の学習活動と評価を記載する、1年次、2年次は学習活動、3年次は評価を記載する、もしくは記載しない

○出欠の記録

  • ・1年次~3年次の欠席日数のみ記載する(20日以上の欠席がある場合、理由を記載する)
  • ・1年次~3年次の授業日数と欠席日数、欠席の主な理由を記載する
  • ・記載しない

上記の例はほんの一部ですが、これだけ地域差があると、校務支援システムのパッケージ商品では対応が難しく、製品のカスタマイズが必要となる場合があります。
さらに難しいのが、一度カスタマイズしてその後様式が変わらないかというと、様式の変更が指導要録と比べて頻繁に起こりえます。なぜなら、調査書は「高校側の書類」だからです。校務支援システムを導入している中学校側が「今の様式のままがいいな…」と思っても、高校側が「拒否」する場合、様式を変えざるを得ません。その場合、様式が変わるごとにカスタマイズが生じることになります。国立高校、公立高校の様式もさることながら、私立高校の様式はもっと頻繁に変更が生じます。学部の新設や廃止も多く、毎年対応に追われることもあります。

校務支援システムで調査書を出力するかどうかは慎重な検討が必要になります。まず、自治体様の地域に応じて、お使いの校務支援システムでの調査書の対応が可能なのか、どのような項目を出力する必要があるかを洗い出すことが必須でしょう。そして、対応が可能かをメーカーや導入業者と協力して検討する必要があります。自治体様によっては、進路関係帳票出力用に別のシステムを使い、進路関係帳票出力用のシステムに流し込む成績を校務支援システムから出力するというシステム同士の連携プレーで運用していることもあります。
調査書などの進路関係帳票は本当に大切な処理です。子どもたちの進路、未来に関わります。だからこそ、十分な準備や協議が必要となります。

8月ごろに校務支援システム上の進路関係帳票処理の研修会を実施されている自治体様も多いかと思います。この時期、どうしたら進路関係の処理負担を減らしつつ、ミスなく、滞りなく高校進学の対応ができるのか、頭を抱えておられる先生を目にします。
校務支援システム導入というのは、運用や帳票の統一化を抜きには語れません。調査書などの進路関係帳票の対応に効率化を求める場合、全国規模で調査書の統一化を検討しなければならないでしょう。もっと大きな規模で考えていかなければならない問題ですが、なかなか切り込めない問題であることも確かです…。

長くなってきましたね、読むのが疲れたころかと思います。第5回目のお話しはここまでとしましょう。次回の第6回目では、「転出入と出席簿」をお届けしようと思います(なお、表題は思いつきなので、変更となる場合があります。ご承知おきくださいませ)。

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このような形で今後も月1回お届けしようと思います。行政職の皆さまには校務支援システムの導入と活用の様子について知っていただくきっかけになればと思っております。ご意見、ご質問等をどうぞよろしくお願いいたします。

-校務支援システムの導入を考える 校務支援システムと通知表-

投稿日 | カテゴリー: 校務支援 |

 こんにちは、支援員Sです。学校様におかれましては、1学期通知表の準備がほぼ整い、手渡すのを待っているという頃合いかと思います。児童生徒の皆さんはどきどきしていることでしょう。

日頃、「どんなお仕事をされていますか?」と聞かれることがありますが、「学校様のご支援をしております」と回答する際に、校務支援システムのお話に触れますと、「今の学校はパソコンで成績を入力してプリントアウトするのですか! ゴム印で○を付けるのではないのですね、時代はかわったのですね……」という反応をいただきます。世間的にはまだまだ浸透していないのかもしれませんね。
さて、今回は校務支援システムと通知表についてお話ししたいと思います。

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4月に「校務支援システムの導入を考える」というお話をしました。
その際、校務支援システム導入のメリットをお話ししました。覚えていらっしゃいますか? 主に以下3点お話ししました。

  • ○手作業の大幅削減
  • ○学校内・学校間の連携
  • ○運用の統一化

「○運用の統一化」とは、簡単に申し上げると、校務上の「学校独自」ルールを減らし、自治体規模で校務のルールを統一していくことで、先生方の異動があった際に、異動先の学校様で校務上、新しく覚えることを減らしていこうというものです。校務支援システムを導入することで、入力方法や観点別評価、評定の算出方法など、成績を算出する仕組みを統一していくことができます。
次に焦点となるのは通知表などの「帳票」です。学校様によってさまざまな様式で通知表を作成されているという自治体様も多いと思います(ただ、学校独自様式といっても、大きな差異がない場合が多い印象です)。
校務支援システムを導入しようとする時に「通知表(帳票)を統一様式」にするか、従来通り「各校の様式」にするか、岐路に立ちます。
「帳票の統一化はしない」という方針は間違いではありません。それぞれの学校運営上でいえば、様式の変更をしない場合、校務支援システム導入後の違和感が少なく済みますし、保護者様へ通知表様式の変更についての周知も必要ありません。実際に校務支援システム導入時は各校別の様式を使用されている自治体様も多くあります。
しかし、2、3年運用されると「様式の統一化」に方針を変更される自治体様が数多くいらっしゃることに気が付きました。
では、なぜ、「通知表(帳票)の統一化」に変更されていく自治体様が多いのかご説明させていただきます。そこには主に2点メリットがあると思われます。

○校務上の学校独自ルールを減らす
通知表様式が各校異なると、通知表作成のルールも異なります。よくある例として、市内A校では「出欠席の備考を通知表の出欠席欄に記載する」けれど、B校では「出欠席の備考は通知表には記載しない」といったケースがあります。
このように通知表の様式に違いがあると、前在籍校のA校では校務支援システムに学期ごとの出欠席の備考を入力していたので、異動先のB校でも入力を行ったところ、通知表の試し出力をした際に出力されないことに気づいた……ということがあり得ます(「わざわざ入力したのにーーーー!!」と思ってしまいますね)。
通知表を作成する前に、自校の通知表作成について周知があるといいのですが、お忙しい中、なかなか細かい部分の周知は難しいものがあるのではないでしょうか。

一方自治体様内で様式が統一されていると、どの学校に異動しても校務システム上の入力箇所は同じ、出力される様式も同じなので「B校ではどんな様式ですか…?」という確認のための時間が不要になります。

○予算を抑えられる
例えば、小中学校が50校ある自治体様の場合、通知表(帳票)様式を各校別々にしようとすると、少なくとも50通りのカスタマイズが必要です。カスタマイズは基本、費用がかかります。しかし、小学校、中学校それぞれ統一様式にすると、最小で2通りのカスタマイズで済むのです。(なお、各学期の様式が必要な場合を想定すると、帳票のカスタマイズはより多く必要になります)。
道徳の教科化や小学校の外国語教育など、指導要領が改訂されますと、通知表の様式も変更が必要となる場合があります。そのような場合に各校様式が異なっていると、学校数分の帳票の調整が必要です。統一様式であれば、最小限の帳票の調整で済みます。

それでは、通知表(帳票)様式を統一するためには、どうしたらよいでしょうか。
それは、校務支援部会などの第三者委員会を設け、「話し合う」必要があります。話し合って各学校様のご意見を集約して作成していくのが理想です。時間はかかってしまいます。けれど、各学校が納得して運用ルールを統一していくためには避けては通れない過程でもあります。
規模が大きい自治体様であれば、様式を1つに絞るのではなく、「A様式(出欠席の備考あり)」「B様式(出欠席の備考なし)」というように、何通りかの様式に集約して、学校様にあった様式を選択いただくという方法もあるでしょう。答えは1つではないですし、方法は1つではありません。お困りであれば、メーカーや導入業者、サポート業者にもお声がけ頂いてみんなで知恵を絞りましょう。

長くなってきましたね、読むのが疲れたころかと思います。第4回目のお話しはここまでとしましょう。次回の第5回目では、「ちょっと待って調査書!」をお届けしようと思います(なお、表題は思いつきなので、変更となる場合があります。ご承知おきくださいませ)。

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このような形で今後も月1回お届けしようと思います。行政職の皆さまには校務支援システムの導入と活用の様子について知っていただくきっかけになればと思っております。ご意見、ご質問等をどうぞよろしくお願いいたします。

-校務支援システムの導入を考える-研修会の実施後

投稿日 | カテゴリー: 校務支援 |

 こんにちは、支援員Sです。2018年となってから早くも半年となりつつあります。子供の時分は時がゆっくり感じられましたが、大人になってからは特急電車並みに早く感じられます。複雑な気持ちです。
さて、5月は校務支援システムの導入研修会について、2つの自治体様を例にお話をしました。6月は通知表作成の研修会がある自治体様もあるかもしれませんね。さて、今回は研修会を実施した後のお話をしようと思います。

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研修会を実施した後、研修会に参加した先生方は校内で研修会の内容を説明する場合が多くあると思います。その時必要となるのが、参加した「研修会の資料」です。そこでよく耳にするのが、「先日の研修会の資料はどこにありますか?」という言葉です。

私が研修会に立ち会わせていただいた自治体様の多くは、きちんと業者より各研修会の資料を電子データで受け取り、ネットワークドライブ上の共有フォルダに保存しています。しかし、ここで問題なのが、せっかく共有フォルダに研修会の資料を保存していても、どこに資料があるか学校様に「伝わっていない」ということなのです。学校の先生方はどこに研修会の資料があるかわからず、校務支援システムなどのコールセンターに問い合わせますが、「研修会資料は電子データで教育委員会様へお渡ししています。教育委員会様へご確認ください」と返されてしまいます。仕方なく、先生は教育委員会様へ問い合わせをされます。そうすると教育委員会で校務支援システムを担当されているご担当者様は電話対応に追われ、ご自身のお仕事が進まない…せっかく校務支援システムを活用して、業務の効率化を図ろうとしているのに、本末転倒の結果となってしまいます。

校務支援システムの運用ルールの整理や使い方を覚えるための研修会と同時に整備を進める必要があるのが、校務支援システムに関する研修会資料や運用に関する文書(公文書)などを参照できる「場所」の整備です。どの資料がどこにあるのか、どの権限の先生が参照できるフォルダなのかを周知していく必要があります。
資料の保存場所や参照の仕組みは自治体様それぞれ違いがあると思いますので、資料の保存についてC市様の事例をご紹介したいと思います。

<自治体C市様の事例>
校務支援システム導入1~3年
ネットワークドライ上の共有フォルダに開催した研修会ごとにフォルダを作成し、資料を保存。研修会の資料が保存されている共有フォルダは教頭先生以上しか参照できず、一般の先生が参照するには、一度教頭先生へ相談し、プリントアウトや電子メールなどで送付してもらう必要があった。
→必要なときに、必要な先生が参照できず、研修会資料の活用が進みませんでした。また、教頭先生が校務支援システムのすべての研修会に参加するわけではないので、資料の把握も上手く進みませんでした。さらに、複数の研修会で同一テキストを使用している(研修会内容が異なっても研修会資料は被っている)場合も多く、どの資料が最新か、また、自分が調べたい機能の資料をピンポイントで見つけることが難しいご様子でした。

校務支援システム導入4年以降
ネットワークドライ上の共有フォルダに研修会資料を機能ごとに仕分けして、最新版のみ保存。フォルダを参照するための権限を撤廃し、どの先生からも参照できるように変更。
→必要な時に、必要な機能の資料を誰でも参照可能となり、研修会資料の活用が進みました。学校の先生から、教育委員会様へ校務支援システムの問い合わせがあった際も、「その資料であれば○○にあります」という返答だけで伝わるようになりました。

研修会は開催して終わりではありません。開催後に活用いただくことに意味があります。そのための仕組みづくりを自治体様と業者は連携して進めていくことが求められます。

長くなってきましたね、読むのが疲れたころかと思います。第3回目のお話しはここまでとしましょう。次回の第4回目では、「統一した方が効率的だと思うけど、譲れない通知表(おもい)がそこにはあるので、通知表の統一化はとても難しい」をお届けしようと思います(なお、表題は思いつきなので、変更となる場合があります。ご承知おきくださいませ)。

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このような形で今後も月1回お届けしようと思います。行政職の皆さまには校務支援システムの導入と活用の様子について知っていただくきっかけになればと思っております。ご意見、ご質問等をどうぞよろしくお願いいたします。

-校務支援システムの導入を考える-導入時の行政職の皆様の関わり

投稿日 | カテゴリー: 校務支援 |

 こんにちは、支援員Sです。新年度が始まり1ヶ月…桜が散り新緑が美しく感じられる季節です。ヒノキ花粉と闘われている方も多くいらっしゃることでしょう。お気持ちお察し致します。私もヒノキ花粉と闘いながら本日も校務支援システムと向き合う日々を送っております。
 さて、4月は校務支援システムの概要に触れました。今回は校務支援システムの導入の研修会に立ち会ったときのことをお話ししようと思います。校務支援システムを導入するにあたり、どんな準備が必要なのでしょうか…、2つの自治体様を例にみていきましょう。
これから校務支援システムの導入を検討されている方、校務支援システムを導入したけれど運用に迷われている方のお役に少しでも立てば幸いです。

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校務支援システム導入研修会 –自治体A様の場合-

<研修会前の様子>
研修会開始1時間ほど前、教育委員会担当者様と校務支援システムの操作説明担当の講師が打ち合わせを行いました。教育委員会担当者様にて説明を行う部分、内容、講師の説明範囲、説明内容が運用方針とあっているかの確認などを行いました。

研修会全体の流れ

  • ・校務支援システム導入にあたって、教育委員会担当者様が運用方針や稼働計画、研修会開催趣旨などの説明をされました。
  • ・システム研修では、事前打ち合わせに沿って運用面を考慮しながら講師が校務支援システムの操作方法を説明しました。

研修会に参加された先生の様子

  • ・終始落ち着いた様子で参加されていました。
  • ・学校の運用と照らし合わせ「こういうことは可能か」、「いつまでにしておくべきか」等、校内で共有すべき事項を明確にするためのご質問が目立ちました。


校務支援システム導入研修会 –自治体Bの場合-

<研修会前の様子>
研修会開始1時間ほど前、教育委員会担当者様と校務支援システムの操作説明担当の講師が打ち合わせを行いました。教育委員会様からは開会のあいさつをした後は、システムの説明を講師へ任せるとのお話しがありました。講師からは、研修会の流れ、説明内容の説明がありました。また、運用面を考慮して講師から運用面の質問がありましたが、教育委員会様からは、「自治体としての運用のとりまとめがなく、現時点では答えられない」と回答がありました。

研修会全体の流れ

  • ・教育委員会様より開会のあいさつ
  • ・講師が校務支援システムの概要、システムについての操作方法を説明しました。

研修会に参加された先生の様子

  • ・首をかしげたり、雑談するなど、終始落ち着かない様子でした。
  • ・学校の運用と照らし合わせ「こんなシステムでは困る」、「これは本校の運用に合わない」、「今年度から強制的にこのシステムを使用しなければならないのか」など、戸惑う質問が目立ちました。

自治体A様と自治体B様は対照的な印象です。自治体B様の校務支援システムの稼働が心配になります。
では、自治体A様はなぜ、参加された先生方が落ち着いた様子だったのでしょうか。実は自治体A様は第三者委員会を設け、各学校の代表や事務職員の代表を交え、校務支援システムの稼働計画、電子化すべき帳票、校務支援システムの操作権限の校内での割り振り、システムでカバーが難しい点において運用ルールの策定を行うなど協議をしていました。そして学校の代表者は校内で周知していくなどの対応を行っていました。
一方自治体B様は校務支援システムの導入を決めたものの、どのように稼働させていくかなどの具体的な協議を行えないまま、研修会を迎えていました。
学校現場の先生方に、校務支援システム導入の理解を進め、共通のルールや方針の共有を行わないと、校務支援システムの導入はかえって学校現場の混乱を招き、先生方に大きな負担となってしまいます。


2つの自治体の担当者様はそれぞれ印象的な言葉をおっしゃっていました。
自治体A様
「最初は慣れないことも多く、ご負担をかけるかもしれません。でも、慣れればゆくゆくは効率化に繋がります。」
自治体B様
「校務支援システムの導入なんて、誰が言い出したんだろう…」

今までのやり方を変えるということは、大変なことです。だからこそ、目的意識の共有や今までの方法を見直したり、システムの使い方の検討を事前に行っておくことが重要となります。スムーズにスタートが切れることで、校務支援システムへ稼働を円滑なものとすることができます。
しかし、「言うは易し行うは難し」です。様々な研修に同席し、そのことを痛感しています。ですから、運用を見直して、導入するシステムにおいてどうやったらうまくいくか、メーカーや導入業者、サポート業者とも足並みをそろえた協力が必要となります。


長くなってきましたね、読むのが疲れたころかと思います。第2回目のお話しはここまでとしましょう。次回の第3回目では、「ちょいとお尋ねしますが、研修会で配布があった資料はどこですか?」をお届けしようと思います(なお、表題は思いつきなので、変更となる場合があります。ご承知おきくださいませ)。

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このような形で今後も月1回お届けしようと思います。行政職の皆さまには校務支援システムの導入と活用の様子について知っていただくきっかけになればと思っております。ご意見、ご質問等をどうぞよろしくお願いいたします。

-校務支援システムの導入を考える-

投稿日 | カテゴリー: 校務支援 |

 初めまして、支援員Sです。平成30年度4月より支援員日記を担当致します。
ICT支援というと、授業支援、プログラミング教育支援、校務支援など、様々なご支援がありますが、私はその中から「校務支援」についてお話ししたいと思います。
私は校務支援システムの研修会に多く立ち会います。支援員の立場からその場で感じたこと、考えたことを実例を交えつつお話しします。
これから校務支援システムの導入を検討されている方、校務システムを導入したけれど運用に迷われている方のお役に少しでも立てば幸いです。

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文部科学省の施策において、校務の情報化は重視されています。様々な場面で「校務支援システム」もしくは「統合型校務支援システム」という言葉を耳にする機会も増えたと思います。

まず、「校務支援システム」、「統合型校務支援システム」の違いを見てみましょう。

◯校務支援システム
成績管理を行うソフトウェア、保健管理を行うソフトウェアなどが個々に存在しています。それぞれに児童生徒名簿を登録する必要があり、児童生徒名など、学籍情報に変更場あった場合、個々のシステムで変更をする必要があります。

◯統合型校務支援システム
学籍管理、成績管理、出欠管理、保健管理など複数の機能を有し、各機能間を連携することでデータを一元管理します。例えば、児童生徒氏名に変更が生じた場合、学籍管理で1箇所データを変更すれば、成績管理、出欠管理、保健管理の機能へも反映され、担当者が個々にデータを修正する必要はありません。

さて、違いが分かったところで、なぜ校務支援システムの導入(統合型含む)が進められているのでしょうか。
よく掲げられているのが「校務の効率化」です。では、なぜ、「校務支援システムの導入=校務の効率化」となるのでしょうか。

メリットして掲げられる代表的なものを挙げてみます。
◯手作業の大幅削減
・学籍情報、成績データ、出欠席データ、保健データなどを一元管理することで、通知表や指導要録、児童生徒健康診断票など様々な帳票へ連動します。それによって「手書き・転記作業」を削減します。

◯学校内・学校間の連携
・メール、掲示板、スケジューラー、ファイル管理などのグループウェア機能を使用することで情報共有します。掲示板へアップロードした資料を先生方の個々の校務PCでダウンロードして会議で活用すればペーパーレスへも繋がります。
・校務支援システムの種類によっては、自治体内で同じシステムを使用し、児童生徒の転出や進学先中学校へのデータ連携などができます。

◯運用の統一化
・学校別のルール、先生方個人が工夫して成績算出をするのではなく、自治体内で同じシステムを使用すると、成績算出方法や出力帳票を統一化していくことが可能です。自治体内で人事異動があった際に、転任先の学校で新しく覚えることを減らすことができます。

このようなメリットを読むと、校務支援システムを導入すれば、すぐに「校務を効率化でき、教材準備や児童生徒と向き合う時間を確保できる、残業時間の軽減へ繋がる…!!働き方改革にうってつけだ!」と思えますが、実情は…??

結論から申し上げれば、校務支援システムを導入し、上手く活用していけば校務を効率化し、教材準備や児童生徒と向き合う時間を確保や、残業時間の軽減へ繋がります。しかし、即効性はありません。システムを上手く活用できるようなルール作りや体制作りが必要不可欠です。

長くなってきましたね、読むのが疲れたころかと思います。第1回目のお話しはここまでとしましょう。次回の第2回目では、「支援員は見た!校務支援システム導入研修会の運命はいかに…!!」をお届けしようと思います(なお、表題は変更となる場合があります。ご承知おきくださいませ)。

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このような形で今後も月1回お届けしようと思います。行政職の皆さまには校務支援システムの導入と活用の様子について知っていただくきっかけになればと思っております。ご意見、ご質問等をどうぞよろしくお願いいたします。

アイデア出し4 学校の支援から生まれたアイデア

投稿日 | カテゴリー: プログラミング教育 |

いつもこの支援員日記をご覧いただき、ありがとうございます。早いものでこのコーナーを担当して一年が経ちました。プログラミングは簡単に始められること、さらにScratchの楽しさまで伝わっているといいなと思います。

さて、今月は日頃の学校支援から思いついたアイデアをご紹介します。
スクラッチロゴ

みなさんご存じの通り、2020年度からプログラミング教育が始まります。教材についての議論はこれからだと思いますが、私たちは本番に向けて今年度から独自に支援員のためのプログラミング研修を始めています。

それに加えて、市内の学校よりプログラミングの授業のご支援の相談を受けることも増えました。せっかくのチャンスです。私たちは、プログラミングの初歩を、先生とご一緒に授業でどのように取り扱うか、ご提案させていただくことになりました。

取り掛かりとして、NHK for Schoolの「Why!?プログラミング」http://www.nhk.or.jp/gijutsu/programming/ の教材をご提案させていただきました。Scratchは「どうぞ授業に使ってください」とロゴやスプライトの使用も推奨しているため、自由度が高く、様々な解説サイト、解説本も手に入りやすいのです。
NHK for schoolサイト上には教師用の指導案も用意されていますので、ご提案の際にも先生方にわかりやすいとご好評いただいています。

また、「Hour of Code」 https://hourofcode.com/jp も適宜ご紹介しています。こちらは低学年でも楽しめますし、ゲーム要素も強く、画面の中の課題を一つ一つ子供自身で解決していくと、知らないうちにプログラミングを学習しているというものです。
Hour of Codeも広くアメリカやイギリスなど諸外国で、すでに子供たちが使っています。

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さて、先日別の支援員から「1・2年生、さらに特別支援のクラスからもプログラミングの授業の希望が出てきた」と相談を受けました。
 いきなり上記のソフトを使うのはどうかと困っていたので、私は上記プログラミング教材への導入の意味で、Scratchで迷路を作成しました。

ビートル迷路
『programming for beginnersプログラミング第一歩new』
https://scratch.mit.edu/projects/185873907/

Scratchに用意されているBEETLEは「前」にしか進めないという設定にしました。動かすには「右」あるいは「左」に向きを変える必要があります。低学年の子は、いきなりBEETLEの立場で向きを考えることが難しそうなので、画面ショットをプリントアウトしました。その上に同じく印刷して用意したBEETLEを置いて、プリントやBEETLEの向きを変えながら、まずは紙の上、さらに画面内へと進んでプログラムを組んでもらいました。最初は難しそうでしたが、「あっ、そうか!」という声があちこちから聞こえ、とても楽しそうに学んでいました。

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特別支援学級の児童にはもう一種類用意しました。

カエルプログラム
『カエルめいろ1』
https://scratch.mit.edu/projects/188098652/

カエル迷路その2
『カエルめいろ2』
https://scratch.mit.edu/projects/188153176/

カエルは前だけでなく、四方に飛べることにしています。子供に合わせて、画面内の4つの矢印(↑→↓←)ボタンで動かすパターンと、上から矢印を並べてプログラミングらしく設定するパターンの2つです。

BEETLEもカエルも授業ではとても好評のようです。カエルはHour of Codeで設定されている「コンピュータサイエンス入門」のコース1 https://studio.code.org/courses 、BEETLEは同じくコース2につながります。ちなみにそこでは、BEETLEパターンの時は「右」「前」「左」、カエルパターンの時は「東」「南」「西」「北」という表記になっています。

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私は昨年度の最後の授業時に、ご挨拶を兼ねてScratchでプロジェクトを作りました。
ロボ君から1年間ありがとう

『ROBO君から”1年間ありがとう”Japanese ver.』
https://scratch.mit.edu/projects/146092684/

ロボットの声は自動読み上げソフトを使いました。見た子供たちから「い・ち・ね・ん・か・ん・あ・り・が・と・う」とロボットの声を真似て合唱が始まりました!

6年生には別の物を用意しました。

卒業おめでとう
『6年生の皆さんへ…Congratulations on your graduation!』
https://scratch.mit.edu/projects/141698816/

6年間の学校生活や行事を取り上げ、アニメのように動きを付けたものです。背景に「仰げば尊し」も加えました。
子供たちは食い入るように画面を見ていました。「卒業おめでとうございます!」

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「6年生のみなさんへ」のプロジェクトを公開して数秒間で、「お気に入り」のボタンが1つ押されました。私の中では1、2を争う大作です。飛び上がるほど嬉しく思いました。
さらに1週間で総参照数が100を超え、以降、日本中の子供たちからはたくさんのコメントをいただいています。
「ありがとう!」「感動です!!」「卒業式を思い出して泣いちゃった!」「卒業式で仰げば尊し歌いたかった」「なんか寂しくなるなぁ…小6のとき見たかった(中1)」等々。その他にも、プロジェクト内の学校の様子と比較して、自分の学校の様子を教えてくれる子もいました。また、Scratchにはこんな使い方ができるんだという言葉ももらいました。

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3月は卒業シーズン、そして年度の切り替え。
私は来年度も支援員を続けますが、この時期に気持ちを引き締めて、新しい年度を迎えたいと思います。

これからもScratchにもますます磨きをかけるつもりです!!
Scratchって楽しいですね!!!!!

アイデア出し3 流行のアイデア

投稿日 | カテゴリー: プログラミング教育 |

子どもたちのプロジェクトには、流行のアイデアがあります。公開されたプロジェクトを見ていると、「あれっ」と思うほど、同じような作品が並んでいます。

子どもたちが大好きなのは、やはりゲームです。シューティングゲームは根強い人気です。
攻撃をかわしながら、敵をやっつける。とてもシンプルでわかりやすいストーリーです。リミックスを使って、背景とスプライトを自分の好きなものにすれば、達成感もかなり得られます。子供たちには普段のゲーム遊びからのいろいろな知恵がありますから、とにかく入り込み易いようですね。
その敵からの攻撃によく使われるのが「弾幕」という手法です。敵から弾やビームを幕のように大量に撃ってくるので、逃げ回ることがかなり難しくなります。ゲームに慣れているからこそ遊びたくなるようなレベルに仕上がります。

弾幕の作り方は、日本におけるScratch普及の第一人者である阿部和広先生のプロジェクトを参考にしてください。

阿部先生の作品、猫弾幕
『ネコ弾幕』
https://scratch.mit.edu/projects/116459986/

弾幕は「〇〇のクローンを作る」というブロックを使って、同じスプライトをいくつも作ります。一つクローンを作った後に自身は少し回転し、再び次のクローンを作ります。クローンは、大きさを変えながら、画面の外側に向かって進み、端に届いたら消えるというプログラムです。次々とクローンを生み出すことで、スプライトが螺旋を描きます。

ゲーム以外にも、弾幕を使って花火のような模様も作れます。とても素晴らしいアート作品が出来ます。

花火弾幕

『花火弾幕「suntaの弾幕」』
https://scratch.mit.edu/projects/171631948/

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意外な流行があります。Scratcherたちのプロフィール画面のアイコンの作成です。
2年程前、ある小学生のScratcherからメッセージが届きました。
「どうしてアイコンを作らないのですか?」と。
全く気を留めていませんでした。でも当時、アイコンに絵が描かれているものがぽつぽつと現れ始めていました。とりあえず私は家のぬいぐるみの写真を撮り、貼り付けました。

しばらくすると、アイコンの写真を動かしませんか?とのお誘いもありました。さらにアイコンを作りましょうか?との声もかかりました。
知らないうちに動くアイコンが登場し、増えてきました。

Scratchの中ではいわゆる動画を使うことはできません。たぶん容量の問題だと思います。
作り方を知っているScratcherに質問をしました。
GIFアニメを作成して貼り付ければいいとの答えでした。親切にGIFアニメを作れるサイトまで教えてくれました。つまり何枚か画像を用意し、パラパラ漫画のように画像を切り替えるということです。これで私のアイコンについては一件落着!

Scratchでアイコンの作り方を説明したプロジェクトを作った子がいます。
「あなたのアイコンを作りますよ!」と呼び掛けているScratcherもいます。
Scratchのサイトで検索してみてください。

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アイコンについては、その後流行し始めた『ドット絵』を利用している子もいます。正方形に格子の線を引き、マス目に色を塗って絵を描くというものです。以前ゲームボーイ等で流行ったピクロスと同じ感覚で絵を描きます。

『ドット絵』はアイコンに限らず、日本語の文字の表記にも使うことがあります。
Scratchは英語圏で生まれたため、日本語に対応してない部分がまだあります。私たちが困るところは、背景やスプライトで日本語の素材がないことです。
スプライトが話す吹き出しの中だけしか日本語が使えないので、日本語を表示させたい時は、スプライトや背景に手書きで日本語を書いて使っています。
Scratcherの中には、ドット絵を使ってひらがな文字などのコスチュームを作り、画面に表示させることがあります。みなさん、いろいろと知恵をしぼってくれますね!

ドット絵メーカー
『ドット絵メーカーYKW v0.12』
https://scratch.mit.edu/projects/95768240/

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ごく最近流行っているのは、「100%ペン」でScratchのプロジェクトを作成するものです。
Scratchのブロックには「ペン」という分類のブロックがあります。これを巧みに利用して、文字や絵を描きます。
プロジェクトのステージやスプライトのリストを見ても空なのに、緑の旗をクリックすると奇麗な模様や文字が現れます。日本語をこれで描いている人もいるようです。

ペンスクロール

『ペンスクロール』
https://scratch.mit.edu/projects/140024902/

(↑このプロジェクトは、実は私のプロジェクトが元になっています!今ではこのScratcherは、さらにこれをバージョンアップさせ、総参照数は4万を超えるものになっています。すごいですね!アイデア次第で、注目度がこんなに増えることに驚きです!)

「100%ペン」の技術を私はまだうまく扱えず頭を抱えていますが、Scratchに慣れてきた人たちがやってみたいと憧れる気持ちはよくわかります。

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流行というほどではありませんが、この他にも地震や自然災害にあった地域の子供たちを励ますために、楽しめるプロジェクトを皆で集めて見せてあげよう!といった趣旨のスタジオに招待されることがあります。発起人は小学生の子供たちです。他にも戦のあった地域の子供たちを励まそうといったものが海外から発信されることもあります。
子どもたちはScratchを通して、日本だけでなく世界の平和を願っています。

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新しいアイデアが次々と流行り出しています。アイデアに困った方、是非この流行に注目してみてください。手掛かりになると思います。