教育委員会行政職の皆様に送る 教育の情報化について抑えるべき10の資料と3観点

投稿日 | カテゴリー: ICT支援員の育成・確保のための調査研究事業 成果報告書, クラウド導入ガイドブック, 小学校プログラミング教育の手引き, 情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン, 教員の多忙化, 教育ICTガイドブック, 教育のIT化に向けた環境整備4か年計画, 教育の情報化に関する手引き, 教育の情報化の実態化に関する調査, 教育の情報化ビジョン, 教育の情報化加速化プラン, 教育委員会でコンピュータ関連の担当になったら最初に読む, 教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン, 教育情報化コーディネーター |

皆様こんにちは

教育情報化コーディネーター1級保持者が「教育委員会行政職」の皆様に「教育の情報化」について情報をご提供させていただいているHBI通信もおかげさまで100回を超えることができました。ありがとうございます。
 記事が多くなりましたので交通整理のために改めて目次を設定させていただきます。お仕事のお役に立てれば幸いです。

HBI通信イメージ

◆教育委員会でコンピュータ関連の担当になったら最初に読む

1 教育の情報化ビジョン(平成23年4月28日公開)
http://ict-help.jp/hbi/category/read-first/information-vision/
2 教育の情報化に関する手引き(平成22年10月29日公開)
http://ict-help.jp/hbi/category/read-first/information-manual/

 
これら2つの資料は、現在の教育の情報化を考えるうえでわかっていることが前提、という扱いの資料になります。公開されてから時間が経っていますが、まずこちらに目を通していただくことが必要かと思います。

3 教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン(平成29年10月18日公開)
http://ict-help.jp/hbi/category/%e6%95%99%e8%82%b2%e6%83%85%e5%a0%b1%e3%82%bb%e3%82%ad%e3%83%a5%e3%83%aa%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%9d%e3%83%aa%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%81%ab%e9%96%a2%e3%81%99%e3%82%8b%e3%82%ac%e3%82%a4%e3%83%89%e3%83%a9/

待ったなしの対策を余儀なくされるセキュリティに関してまとまっている資料です。難しいと感じられる方も多い資料ですが、少しずつご一緒に読み解いていければと思います。

4 教育の情報化加速化プラン(平成28年7月28日策定)
http://ict-help.jp/hbi/category/read-first/%e6%95%99%e8%82%b2%e3%81%ae%e6%83%85%e5%a0%b1%e5%8c%96%e5%8a%a0%e9%80%9f%e5%8c%96%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%b3/
もっとも読みやすいと思われる資料です。10Pとまとまっており、今すぐ何を行うか、と具体的な事例が書かれています。

5 小学校プログラミング教育の手引き(平成30年3月30日公開)
http://ict-help.jp/hbi/category/%e5%b0%8f%e5%ad%a6%e6%a0%a1%e3%83%97%e3%83%ad%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%9f%e3%83%b3%e3%82%b0%e6%95%99%e8%82%b2%e3%81%ae%e6%89%8b%e5%bc%95%e3%81%8d/
2020年より必修化される小学校プログラミング教育についての手引きです。「今後こういうことを現場で行う必要がある」ということについてご理解いただくための資料になるかと思います。

◆事例を知りたくなった時に読む資料

6 教育ICTガイドブック(平成29年6月30日公表)
http://ict-help.jp/hbi/category/%e6%95%99%e8%82%b2ict%e3%82%ac%e3%82%a4%e3%83%89%e3%83%96%e3%83%83%e3%82%af/
7 クラウド導入ガイドブック(平成28年5月20日公表)
http://ict-help.jp/hbi/category/%e3%82%af%e3%83%a9%e3%82%a6%e3%83%89%e5%b0%8e%e5%85%a5%e3%82%ac%e3%82%a4%e3%83%89%e3%83%96%e3%83%83%e3%82%af/

環境整備の道筋がわかる資料です。先進的な他自治体の事例も豊富に載っていますので、「提案されても想像がつかない」ようなことについて調べるとき重宝されるのではと思います。

8 情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン(平成30年5月公開)
http://ict-help.jp/hbi/category/%e6%83%85%e5%a0%b1%e6%b4%bb%e7%94%a8%e8%83%bd%e5%8a%9b%e3%82%92%e8%82%b2%e6%88%90%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ae%e3%82%ab%e3%83%aa%e3%82%ad%e3%83%a5%e3%83%a9%e3%83%a0%e3%83%bb%e3%83%9e/
先生方が普段どうやって子供たちの学びに向き合っているか、豊富で具体的な事例でICT活用を行いつつ今後の授業について考えるための資料です。どのような機器をどう使うか、のイメージが沸きやすいかと思います。

◆業務の参考となるもの

10 ICT支援員の育成・確保のための調査研究事業 成果報告書
http://ict-help.jp/hbi/category/ict%e6%94%af%e6%8f%b4%e5%93%a1%e3%81%ae%e8%82%b2%e6%88%90%e3%83%bb%e7%a2%ba%e4%bf%9d%e3%81%ae%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ae%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e7%a0%94%e7%a9%b6%e4%ba%8b%e6%a5%ad%e3%80%80%e6%88%90/
ICT支援員を活用したいときにどのようなことに気を付けて活用すれば費用対効果として最大限となるか等のヒントが満載です。

11 教員の多忙化
http://ict-help.jp/hbi/category/%e6%95%99%e5%93%a1%e3%81%ae%e5%a4%9a%e5%bf%99%e5%8c%96/

そもそもなぜ先生は多忙なのでしょうか。ご自分が学校で見ていた先生と今の先生は何が違うのでしょうか?根本をご理解いただきたいと思います。

これらの記事をご確認いただいて、少しでも皆様の自治体の教育の情報化に貢献できれば幸いです。

「統合型校務支援システムの導入のための手引き」は働き方改革とつながります

投稿日 | カテゴリー: 統合型校務支援システム導入のための手引き |

皆さんこんにちは

 今週からは2018年8月に公開された「統合型校務支援システムの導入のための手引き」についてご説明をさせていただきます。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1408684.htm

彼岸花 統合のイメージ

今回は、分割されて掲載されているファイルのそれぞれがどのようなものなのか、あらましをご説明させていただきます。行政職の皆様の必要に応じたところから読んでいただければと思います。私のお勧めは「用語の定義」ですが、そんなのは分かっているよ、という方は別の必要なところから読み進めてください。

名称 容量 内容
はじめに~第1章 PDF:1522KB P3に項目毎の想定している読者 P5に調査協力自治体
第2章 PDF:4448KB 基本モデルの定義・業務・機能・帳票
第3章~第5章 PDF:3156KB 導入留意事項・課題、共同調達・利用の運用保守留意点・課題
用語の定義 PDF:803KB 特に公簿の定義必見
別紙1 PDF:4476KB 業務一覧
別紙2 PDF:3711KB 機能一覧
別紙3~4 PDF:2116KB 帳票一覧、帳票項目一覧
別紙5-1 PDF:4408KB 調達仕様書ひな形 調達の目的、方針、対象範囲、契約期間・スケジュール、業務の要件
別紙5-2 PDF:2419KB 調達仕様書ひな形 システムの要件
別紙5-3 PDF:3420KB 調達仕様書ひな形 役務、納品、事業者に求める要件、その他留意事項
別紙6 PDF:4354KB 非機能要求事項
別紙7 PDF:3445KB セキュリティ要求事項+運用保守要件一覧

なぜ、今、統合型校務支援システム導入の手引きが公開されたかを考えると、「働き方改革」に他ならないと考えます。校務支援システムについては各自治体が導入し、長く運用を行っているところも多くあると思います。それが、先生方の校務負担の軽減に直結している自治体もあれば、かえって面倒になった状態が長く続いている自治体もあります。
それぞれの知見がたまってきた結果、どうすれば負担軽減につながるか、何が費用を押し上げ、負担を増しているのかが見えてきました。
何が一番必要かというと、「業務の平準化」ではないかと思います。
同じ自治体内でも、学校によって細かな校務のルールがいろいろと違います。通知表もおそらくどの学校も独自のものをお使いになっていた、あるいはお使いなのではないでしょうか。それらの細かな違いを忠実に再現するシステムでは、帳票のカスタマイズ、インターフェイスのカスタマイズ等が頻繁に発生し、結果費用を押し上げることにつながっています。また、ローカルルールを理解するまでに時間がかかり、ベンダー標準のテキストではシステムが使えない、という状態では校務の負担軽減効果は感じられないですね。

子どもたちのために一生懸命時間をかけて下さる先生方の、その時間のかけ方について、もう少し各校標準化したらよいのでは、という機運が働き方改革の広がりに伴って高まってきたように感じます。
時間を節約できるところは節約して、その作った時間を先生方には有効に使っていただきたいと思います。

また、小学生の子供を持つ保護者としても、通知表の自治体内標準化についてはとてもありがたく思います。通知表が各校独自ということは、評価項目自体も各校独自のものがあると推測できます。つまり、自分の子供がA小学校なら評価されないけどB小学校なら評価されるかもしれない、あるいはその逆、ということが発生しているのではないか、ということを考えてしまうことがあるからです。
自治体内でだいたい通知表が統一されていれば、この自治体に住んでいる限りどこに行っても同じように評価してもらえる、という安心感がでてきます。
併せて、いつまでも明かりのついている職員室を見るのは非常につらいものがあります。こんなに夜遅くまで頑張って仕事をした先生が疲れずに翌日子供たちの前に立って下さるでしょうか。もちろん、そのように頑張って下さる先生方ばかりだということは承知していますが、無理して頑張っていただくよりも、いつも疲れずにニコニコしてくださっている先生のところには子供たちを安心して送り出すことができます。
幸いICTを使えば負担軽減ができる世の中になってきました。先生方ご自身にも楽をすることについて肯定的に思っていただけるようになるといいなと思います。行政職の皆様も、そのあたりの先生方の心情をご理解いただいたうえで、導入を進めるとよりスムーズになるのでは、と思います。

何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。

厳選されたセルフチェック項目で、情報活用能力育成の指針が得られます

投稿日 | カテゴリー: 情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン |

皆さんこんにちは

 「次世代の教育情報化推進事業「情報教育の推進等に関する調査研究」成果報告書」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1400796.htm の1つである
情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf についてご説明させていただきます。

自己評価を行うことによる道しるべ

本日は 第3章 第5節 情報活用能力育成のための学校のセルフチェック項目のご説明をいたします

できるだけ少ない項目数で、できるだけ効果が上がるように精選されていますので、一度チェックして分析を行うと計画も立てやすいのではないでしょうか。

まず1つ目の側面は

教科等横断的視点での教育内容の組織・配列について

です。
情報活用能力を育てるために、まずは「教科横断的」ということが意識されているかどうか、組織的に行えているかどうか、授業中に意識して指導ができているかというチェック項目です。
教科等横断的視点での教育内容の組織・配列
情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf 
P118より引用

2つ目の側面は、

教育課程の在り方の不断の見直し

です。
 情報活用能力を育てるために、教育課程という側面からチェックを行っています。児童生徒の学習成果が指標になるのはもちろんですが、教育課程自体の評価についても行う意義があるということを表していますね。
 また、共有化や具体的な情報活用能力の定義等学校全体で取り組んでいる内容に関して、それぞれの先生がチェックを行うことで個人間の理解のギャップ等もわかってきます。
 やっているつもりでも、「やっていない」と感じる先生がいるとしたら、どこを改善していくかヒントがつかみやすいですね。
教育課程の在り方の不断の見直し

情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf 
P118より引用

3つめの側面は

人的・物的資源の活用・組合わせ

です

いくら良いものを作成し、共有しても、実践で使い続けるための運用の取り組みが必要ですね。
先生の間だけではなく、児童生徒にも共通の理解を図っておくことは重要です。
併せてICTの活用についてチェックシートの項目とすることで意識づけが行えるかと思います。
人的・物的資源の活用・組み合わせ

情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf 
P119より引用

このような例を参考にして、現状を把握し、どれくらいギャップがあるかを意識することでより効率的に情報活用能力を育成できるのではないでしょうか。

 様々な先行の知見を取り入れて、考える材料を増やすことができるのは、このように知見を公開してもらえるからだと思います。

次回からは「統合型校務支援システム導入の手引き」のご説明をさせていただきます。
何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。

教育委員会と現場の連携をうまくいかせるために

投稿日 | カテゴリー: 情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン |

皆さんこんにちは

 「次世代の教育情報化推進事業「情報教育の推進等に関する調査研究」成果報告書」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1400796.htm の1つである
情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf についてご説明させていただきます。

寄り添う支援のイメージ

本日は 第3章 第4節 8教育委員会との連携のご説明をいたします
草津市https://www.city.kusatsu.shiga.jp/の取り組みから紹介されています。

各校におけるカリキュラム・マネジメントを行う上で克服すべき課題・現状として

  • ・新学習指導要領の指針や国の最新動向に即して教育課程を作成すること
  • ・新学習指導要領から新規に登場する教科・教育内容については知見が乏しいこと
  • ・カリキュラム・マネジメントの実施者は全教員であるが、校内における教員間の見解の相違や経験や能力の差がみられること
  • ・校内においてカリキュラム・マネジメントを推進するリーダー(ミドルリーダー)の存在が不可欠であること

があげられています。
 これらについて1校1校独自に行っていては、多忙な先生方をさらに多忙にすることになりますね。よって、課題を解決し、円滑なカリキュラム・マネジメントを行うために、学校と教育委員会の連携や指導助言が必要になるわけです。

 

 草津市教育委員会が学校に行った働きかけは以下の5つということです。

  • 1 リーダーを養成する研修の実施
  • 2 最新情報の提供
  • 3 校内研修会への参加・指導助言
  • 4 各種ひな形の提示
  • 5 講師の紹介・招聘

 これらを見ると、1校ですべて行うことは本当に難しいことですが、市内でこのリソースを共有できる仕組みを作れば学校にとってこれほど心強いことはないですね。
草津市では
1、2について 教務主任・校内研究主任等を対象とした「学力向上マネジメント会議」を実施したとのことです。内容は、全国学力・学習状況調査の分析・評価の方法、分析結果に応じた具体的取組の計画・実施、校内研究のマネジメント方法などで、講義や演習形式で行ったとあります。
集合研修では、担当者間の交流や、他の担当への指導助言を聞く機会等でより多くの効果が得られます。忙しい合間を縫っての研修ですから、集合する意義を存分に活かして行われていることが素晴らしいですね。
以下は学力向上マネジメント会議についてまとめられたものになります。

学力向上マネジメント会議

情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf 
P99より引用

 そのほか、「タブレット活用推進リーダー研修会」が行われ、毎年受講する人員を変えることで、校内のICT活用に関わるリーダーを数多く養成し、授業改善、学力向上にICT機器の利活用は不可欠であるという意識の浸透にも役立っていると感じました。
以下は「タブレット活用推進リーダー研修会」が発展した「教育情報化リーダー養成研修」についての資料です。

教育情報化リーダー養成研修
教育情報化リーダーを核とした教員研修体制

情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf 
P100、101より引用

 3については、校内研究会の指導助言だけではなく、積極的に授業構想や指導案作成の段階からかかわり、市として目指す方向性に応じた授業が実施できるよう働きかけたとあります。いくら文書で通知を行っても、思いはなかなか伝わらないですよね。新学習指導要領の内容や、国が示す指針などについて、十分な理解・認識に至っていない教員が現状存在することを念頭に置いて、指導する内容や方法を吟味して指導助言を行うことが有効である、とあります。教育委員会内の担当者がそれらをよく理解したうえで、市の方針と合わせて直接現場の担当者と話し合い、授業を作り上げていくことでより良い効果が得られたということですね。
 4については市が一定のひな型を示し、各校で必要に応じて変更する、という方法が一番子供たちにとって良い方法であると考えます。
 草津市では、示すひな型について、枠だけではなく、想定される完成形も併せて示し、考える取っ掛かりにしやすくしています。さらに、各校の成果物の統一性も確保され、市内で統一して指導すべき事項の漏れを防ぐことも図ったとあります。特に中学校ではA小学校では実施されていたがB小学校では実施されていなかった、という生徒が混ざることが困りますね。
 また、経験の浅い教員が、カリキュラム・マネジメント実施に役立つツールとしても活用できたとのことです。
 5については教育委員会担当者がコーディネートし、研修を行ったとあります。草津市が実現したいことに対して最も良いと思われる講師を依頼し、内容を打ち合わせ、研修を実施し、振り返りを行うということを行っていたわけですね。これは私が繰り返し申し上げているところですが、現場と専門家がいきなり話してもうまくいきません。間を取り持つコーディネーターの存在で、専門家の専門性を現場に活かすことができるのです。

 様々な先行の知見を取り入れて、考える材料を増やすことができるのは、このように知見を公開してもらえるからだと思います。
何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。

ICTリテラシーと情報活用能力、教科の相関のデータは非常に興味深いです

投稿日 | カテゴリー: 情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン |

皆さんこんにちは

 「次世代の教育情報化推進事業「情報教育の推進等に関する調査研究」成果報告書」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1400796.htm の1つである
情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf についてご説明させていただきます。

ご支援のイメージ雀

本日は 第3章 第4節 6実態把握から教育課程の評価・改善のご説明をいたします
横浜国立大学付属横浜中学校http://yokochu-ynu.com/の取り組みから紹介されています。

ICT機器の操作スキルと情報活用能力に関する実態調査を6月(全学年)と12-1月(1年生)に実施した数値が相関とともに公開されており、非常に興味深い資料となっています。

(1)キーボード入力調査(6月、1月 2回実施)

 10分間の入力で1分間当たりの文字入力数を算出 日本語ワープロ検定試験https://www.goukaku.ne.jp/image/dlfile/jisshiyoko/H30/saiten_JP.pdfの採点基準を参考

(2)情報活用能力調査(6月実施)
 国の情報活用能力調査https://www.goukaku.ne.jp/image/dlfile/jisshiyoko/H30/saiten_JP.pdfから授業中の学習活動に関連が強い質問を抜粋、追加、改変等を行って調査
情報活用能力

情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf 
P83より引用

(3)ワードの基本的な操作(12月実施)
配布した紙と同じ資料を作成する課題。異なる8操作についてチェック。最初は個人で考え、わからないときはグループで相談し、それでもわからない場合は教員に聞く等個人の操作スキルを厳密に測定しているわけではないとのこと
ワープロ能力

情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf 
P84より引用

(4)PC管理操作の自己評価(12月実施)
5項目を他の人に説明できる(3点)自分でできる(2点)人に聞けばできる(1点)できない(0点)で採点したとのことでした。
管理操作内容として

  • ・LTE→Wifiの切り替え
  • ・スリープ設定
  • ・WindowsUpdate
  • ・ウイルス対策ソフトウェア更新
  • ・ディスククリーンアップ

があげられています。

調査の結果についてまとめられたものが以下の表です
201809curri3
情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf 
P85より引用

1年生は1分間当たりの入力文字数が約19文字(6月)から約30文字(1月)となっていること、学年が上がるにつれて1分間当たり10文字程度入力速度が向上していることから、一人1台のタブレット端末を授業等で活用することで中学生のキーボード入力スキルは1年間で1分間当たり10文字程度向上すると考えることができるとあります。
特別にキーボードレッスンとして時間をとらなくても、普段の活用で3年生では1分間に40文字打てるようになっているので、国が出している中学生の平均値14.7文字を大きく上回っています。

PC管理操作の得点が高いほど、他の能力について**の弱い相関がみられるため、課題として、まず操作スキルについては初期の段階で向上させておく必要がある、と分析されています。

なお、それほど強い相関ではないということから、少なくとも初期の段階ではそれぞれに向上させる必要があることを示唆していると考えられる、という分析があります。
各教科とそれぞれのスキルについては、長期的な調査が必要とのことでしたので、ホームページ等で公開してもらえることを期待します。
教科とパソコンのスキルの相関について長期的に存在する、ということがわかれば各教科を学習するのにそのスキルがあったほうが良いということですし、そうではないという結果でも非常に意味がありますね。

 様々な先行の知見を取り入れて、考える材料を増やすことができるのは、このように知見を公開してもらえるからだと思います。
何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。

各教科での実践では、教科横断的な活用が多く盛り込まれています

投稿日 | カテゴリー: 情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン |

皆さんこんにちは

 「次世代の教育情報化推進事業「情報教育の推進等に関する調査研究」成果報告書」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1400796.htm の1つである
情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf についてご説明させていただきます。

夏の終わりに風鈴を感じる

本日は 第3章 第4節 4各教科での実践のご説明をいたします
新潟大学附属新潟小学校http://www.fuzoku-niigata.jp/contents_new/の取り組みから紹介されています。

情報活用能力をはじめとする様々な教科等の資質・能力を発揮して課題解決することができる学習を行うことを実践している新潟大学付属新潟小学校では、「これまで各教科等で別々に学習させていたことを、一つの文脈で学習させることで、教科等横断的に資質・能力を育成するのである」とあります。

授業の基本構造は下記図で示されており、子供の学習過程と教師の働きかけをこの図を基にして考えているということでした。
授業の基本構造
情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf 
P67より引用

教科横断的な学習単元を各学年の年間指導計画の学期毎に位置づけ、実践していく中で、子供が様々な複数の情報を基に思考、判断、表現したりする姿が見られるようになったとあります。ここで例示されているのは

  • ・5年生社会 これからの食糧生産
  • ・6年生家庭 食べて元気に
  • ・5年生食育 日本型食事

と関連する「フード・アクション・ニッポン」という8時間の単元です。
食料問題の解決に向けた方策を見出し、社会へのかかわり方を考える子供を目指して授業が行われたとのことです。
 この単元で育成する資質・能力については以下のように示されていました。
単元で育成する資質・能力
情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf 
P68より引用

ばらばらに学習していたのではなかなか頭の中で結びつかない「食料自給率」「食材の栄養」「日本型食事に関する知識」等が、一緒に学習することで結びつきやすくなりますね。また、それらを「ツール活用能力」で、ロイロノートという付箋でまとめやすいソフトを使ってまとめていく方法や、タブレット端末の使用に関するモラルまで併せて学ぶという姿勢が素晴らしいですね。
タブレット端末を導入した後どう使うか、ということについて、たくさん使えば使うほど子供たちはそれを「道具」と認識し、使い方にも慣れていきます。
「情報を集める」「調べる」といった時に、図書館で資料を探したり、副得本の資料集を確認したりするほかに、インターネットで信頼できる情報を短時間で探してくる、という能力は今後ますます重要になってきます。玉石混淆の情報の中で、いかに信頼できるものを見つけるか、ということも個の単元では重要視されていますね。
このように、様々な能力を総合的に使える力を伸ばしていく、という取り組みはとても参考になるものではと思います。公開されているこれらの資料は積極的に吸収していきたいですね。

何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。

勉強はそれぞれ習ったものを使いあうんだよという気づきも情報活用能力の一つです

投稿日 | カテゴリー: 情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン |

皆さんこんにちは

 「次世代の教育情報化推進事業「情報教育の推進等に関する調査研究」成果報告書」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1400796.htm の1つである
情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf についてご説明させていただきます。

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本日は 第3章 第4節 IE-Schoolの実践に見るカリキュラム・マネジメントをご説明いたします
目標のマネジメントについては横浜市立白幡小学校http://www.edu.city.yokohama.lg.jp/school/es/shirahata/ の取り組みから紹介されています。

各教科を横断的な視点でとらえた一覧表が圧巻の取り組みです。考え方として「付けたい5つの力」がまず取り上げられています

  • ・課題設定力
  • ・情報活用力(白幡小学校での呼称)
  • ・記述力
  • ・コミュニケーション力
  • ・評価力

が設定され、各教科で身に付けさせたい力を系統化したとあります。どの教科でも必要な力、というところに重点が置かれています。特に「情報活用力」については、授業の中で「資料活用」「表、図、グラフの読み方、書き方」「ICT活用」「多面的な読み方」という力をラーニングスキルとしてまとめてきたということです。

ここで、注目したいポイントが、「児童は、算数で基礎となる表の読み方や作り方を学んでいる。しかしその力は当然、理科や体育などの他教科でも扱うものである。普段は意識せずに使っている力であるが、あえてそれを学びの力として形にすることで、他教科で学んだことは別の学習でも必要とされ、その力を働かせて学習を進めているということを自覚し、学びの有用性を感じる」という部分です。

算数でグラフの読み方や書き方を習った後であれば、理科で気温の折れ線グラフを書いたり、社会でみかん出荷量の棒グラフを読んだり、体育で50m走の分布を棒グラフに書いたりすることができるということですね。何気なくやっても進められるところですが、そこで「算数で習ったからできたんだ」という意識づけができれば「算数なんて何の役に立つの」に対する1つの答えが出しやすくなる、ということですね。

これらをまとめた一覧表を以下に引用します
独自カリキュラム

情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf 
P43より引用

学習していることには意味があるんだよ、ということを実感させるために、試行錯誤を繰り返し、目標を設定している様子がわかります。非常に素晴らしい取り組みで、このように共有してもらえると様々な気づきが誘発されるのではと思います。

何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。

「教育支援」という仕事が成り立つことが、もっと広まるといいと思います

投稿日 | カテゴリー: 教育情報化コーディネーター |

皆さんこんにちは

 7月に私大江が教育情報化コーディネーター1級に認定されました。今までご支援させていただいた自治体の皆様や、一緒に仕事をしてきた社員や関係各位、サイトを訪れてくださっている皆様、そして何より家族のおかげだと思っています。本当にありがとうございます。資格に恥じないようにますます精進していく所存です。よろしくお願い申し上げます。

寄り添うご支援
 

 弊社は経営理念として「教育の情報化に貢献し、豊かな社会と会社を目指します」を掲げています。

 創業以来、学校教育のご支援を行うことで、少しでも先生方の負担の軽減を行い、教育が良くなるお手伝いをしたい、という思いで業務を行っています。

 「じゃあ、それっていったいどういう仕事なの?」というご質問をいただくこともあります。たぶん、私の家族も私の仕事が何なのかよくわかっていないのだろうなと思います。
 「先生」なら大体想像つきますし「営業」も想像できます。では「教育支援」は?
 ……残念ながら現時点ではそんなにメジャーな言葉ではありません。
 ですが、教育支援業務として行わせていただいている、ヘルプデスクや保守契約の隙間の障害の切り分け、ネットワーク監視や仕様書の作成支援、ICT支援員の管理等は、どの自治体でも必要としていただいている業務です。必要としていただいている、ニーズがあるからこそ「教育支援」は仕事として成り立っているわけですね。

 教育委員会の組織は一般的に、役所の中の様々な部署の1つであり、行政職は定期的に異動します。指導主事等の教員出身の公務員も何年か指導主事等を経験すると現場の学校に帰ります。
 これは、組織の硬直化を防ぎ、人材を育成する意味で非常に重要なことですが、ICT環境にとっては課題を抱える要因にもなるのです。

 ご想像いただきたいのですが、昨日まで公園遊具の点検のために業者を指導してきた方が今日からはネットワーク機器の点検のために業者を指導する、という仕事を全く同様にできるでしょうか?

 領域固有性という言葉がビジネス界には存在しますが、「きちんと報告書を出しなさい」と指導はできても「その報告書の内容が妥当かどうか」について判断するためにはその領域のことがある程度わかっていなければなりません。
 昨日までの仕事が「子供たちに算数を教えていた」、だとよりハードルが上がることはご想像いただけると思います。
 もちろん異動があっても、新たな環境をご理解いただいていると思いますが、その際に「紙で引き継ぐ」のと「寄り添って聞ける人がいる」というのとでは理解度に差が出ることは明らかです。
 出入りの業者も様々なレベルの者がおり、「昨年まではこのようにしていただいていたのでいかがですか」の本音が「担当が変わって大変だから早く情報提供しよう」というものなのか「担当がわけのわかってないうちに言いくるめてわが社のシェアを拡大しよう」というものなのか、なかなか判断できないこともあると思います。
 そのため、「中立な立場で」「継続して」ICT環境について理解している存在が必要になるわけです。

 ネットワークはこの四半世紀で急激に発達しました。校内LANも、「職員室にちょっとインターネットの線を引こう」、というレベルではなくなっています。教育に使うネットワークですからフィルタリングもかけなければなりませんし情報漏洩にも目を光らせないといけません。これらについて、「異動したとたんネットワーク機器の更新があり、仕様書を書かなければならない」状態に立ったらどうなるでしょう。たとえ能力の高い人でも、とても難しい仕事になることが考えられます。とてもではないけど締め切りに間に合わないため、業者の言う通りの仕様書になってしまう可能性もあります。
 それがその自治体にとって良い結果をもたらすことになるでしょうか。

 もちろん、身を粉にしてより良い教育を実践するために頑張る業者も多くいますし、そういう業者しか生き残れませんから、大部分は安心だと思います。ですが、100%ではありません。そんな時に、「教職員の方々が行うより専門的」に、「お客様の立場に立ったソリューション」をご提供できるよう努力し、教育支援を行っていくのが弊社の役目だと考えております。

 私たちは教育委員会と、業者の間を取り持つコーディネートを行っています。
 教育委員会が実現したい環境を、業者が理解できるように伝え、業者が言っている条件を、教育委員会が腑に落ちる表現でご説明します。
 必要な内容を盛り込んだ仕様書案の作成支援を行いますし、RFI案についても作成支援を行っています。教育委員会が実現したい内容のための業者を呼んでヒアリングを行う段取りをつけたり、事業を行う業者の説明が不足しているようであればその指摘を行います。
 年度更新時に業者をまたいで網羅的に行わなければならないことをリストアップし、必要な説明文書を学校がわかるように作成し、進捗・進行を管理、無事に4月1日を迎えられる段取りを行います。

 このような間接業務について、以前は「必要なのか」、という議論も多く聞こえました。ですが、真ん中を取り持つコーディネートやコンサルという立場はどんどん重要視されてきています。技術が進み、社会が多様化している中で、専門家と非専門家がいきなり言葉を交わしてもうまくいかないことが増えてきたからです。

 私たちは現場が楽になるように現場の環境を構築する教育委員会のご支援を行います。また、直接現場にICT支援員を訪問させることで、こまごまとした先生方のお悩みを解決し、現場が楽になるご支援を行います。
 教育をよくしたい、その思いを忘れずに、中立でいられるよう意識し、自律し、頂いている信頼に恥じない業務を行っていきたいと考えています。

 全国で5人、女性では初という教育情報化コーディネーター1級の認定を機会に、弊社の姿勢を書かせていただきました。思いを新たに、頑張っていきます。
 ご意見、お問い合わせ等お気軽にお寄せください。よろしくお願い申し上げます。
 今後とも、HBI通信にお付き合いいただけると幸いです。

 

実態を把握するために保護者と児童に取っているアンケートの紹介がありました

投稿日 | カテゴリー: 情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン |

皆さんこんにちは

 「次世代の教育情報化推進事業「情報教育の推進等に関する調査研究」成果報告書」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1400796.htm の1つである
情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf についてご説明させていただきます。

あじさいの花

本日は 第3章 第4節 IE-Schoolの実践に見るカリキュラム・マネジメントをご説明いたします
実態把握については福岡教育大学附属久留米小学校http://ww1.fukuoka-edu.ac.jp/~kurumes/index.htmlの取り組みから紹介されています。
福岡教育大学附属久留米小学校では、児童と保護者に対して年2回情報活用能力に関するアンケートを行っているとのことでした。これを基礎データとし、学期毎の情報活用能力に関する評価テストを継続的に実施する等、積極的に情報活用能力を高めるための活動を行っています。これらを行うことで、児童、保護者ともに情報活用能力に対して意識が向くようになり、結果を可視化することで育成がより促進されるということです。引用の量が多くなりますが、非常に参考になりますので、アンケート用紙をご確認ください。

・保護者に対するアンケート例
保護者アンケート1

保護者アンケート2
情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf 
P32~33より引用
このように、保護者の意見を聞ける体制は情報モラル教育の上でも非常に有効だと考えられます。なかなか保護者にアンケートを書いてもらうのは難しいですが、項目の案として参考になりますね。

・情報活用の実践力に関する調査(児童に対してのアンケ―ト)
児童アンケート1
児童アンケート2
児童アンケート3

情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf 
P34~36より引用
児童に対するアンケートで、「いい答え、悪い答えはありません」「成績には関係しません」と書いておくことは実態を把握する上で効果的ですね。当てはまらない、を選んだらなんだか成績が悪くなる気がする、と感じていては実態の把握は進みません。参考に考えられてはいかがでしょうか。

・場面や項目を分けて情報活用を支える実態(児童に対するアンケート)
児童アンケートその2-1

児童アンケートその2-2

児童アンケートその2-3

児童アンケートその2-4

児童アンケートその2-5
情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf 
P37~41より引用
こちらも先ほどのアンケートと同様、子供の実態を把握するために様々な工夫がなされていますね。
内容についても、「今学校で実践していることが実際にできるかどうか」ということが効かれているため、子供たちもイメージしやすく答えやすいですね。その中でも目を引くのは「コンピュータを使って電子黒板やスクリーンにうつして発表することは得意である」という項目です。
日常的にそのような活動が行われているからこその問いですね。

これらを参考にしながら、まずは少ない項目から始めることもよいかと思います。

何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。

カリキュラム・マネジメントの提案が豊富になされています

投稿日 | カテゴリー: 情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン |

皆さんこんにちは

 「次世代の教育情報化推進事業「情報教育の推進等に関する調査研究」成果報告書」http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1400796.htm の1つである
情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf についてご説明させていただきます。

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本日は 第3章 第2節 カリキュラム・マネジメントの手順、第3節情報活用能力育成のためのカリキュラム・マネジメントの方法 のご説明をさせていただきます。

新学習指導要領でも重要な位置づけがされているカリキュラム・マネジメントですが、第1章総則において

  • ・教育の目的や目標の実現に必要な教育の内容等を教科等横断的な視点で組み立てていくこと
  • ・教育課程の実施状況を評価してその改善を図っていくこと
  • ・教育課程の実施に必要な人的または物的な体制を確保するとともにその改善を図っていくこと

と述べられています。
 学習の指導を行う上で、この考え方が重要だと繰り返し出てくる概念になっています。
 グラフの読み取りは算数だけのものではなく、国語でも社会でも理科でも同様に活用していくというような教科横断的な視点や、授業の振り返りを行ってその改善を図ること、それらを行うために必要な資源(人的・物的両面)を整えていく、ということが重要だということですね。
 それを踏まえたうえで、情報活用能力育成のためのカリキュラム・マネジメントの提案がなされています。

情報活用能力育成のためのカリキュラム・マネジメントモデル

情報活用能力を育成するためのカリキュラム・マネジメントの在り方と授業デザイン-平成29年度 情報教育推進校(IE-School)の取組より-http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/06/11/1400884_1_1.pdf 
P25より引用

最初は教育目標を立て、実態を把握するとあります。それを行うために、校内の体制作りから始めるということですね。
 実態の把握は、児童生徒の情報活用能力が今どれくらいであるか、というところと、教員の状況というところが重要ですね。
児童生徒については把握するための質問内容として
情報活用能力調査(小中学校)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/1356188.htm
が参考になるとして掲載されています。教員については毎年行われている学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果で明らかになっていますね。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/1287351.htm
教育委員会に提出する前の、自校でエクセルファイルを作成した時のデータから、教員自身の活用能力や児童生徒に指導する能力等が見えてきます。
これらを把握したうえで、目標を作成したり、それに合わせた教育課程を編成したりし、それらを実行しやすくするために校内の体制を作っていく、ということがあげられています。
準備期間中にこれらのことを行っておくと、次の実践期での実践がすすみやすいという提案です。

実践期ではまず、各教科で取り組みを始めることが述べられています。そのためには、校内研修会等で操作についての研修を事前に積んでおくと安心ですね。その際には外部と連携を図り、例えば教育委員会から指導主事に訪問してもらう、や地域から講師を募る、大学や民間企業と連携する、ということも考えられます。
無理に校内だけで賄う必要はなく、あちこちから知恵を借りてこよう、というスタンスですね。それにまつわる事務作業と天秤にかける必要はありますが、うまく活用できればより良い結果をもたらせる可能性を秘めています。
実践を行った後は、評価、改善の取り組みが必ず必要ですね。やってみたからこそ分かったことについて、改善をしていき、教育課程、組織の見直しを図ることができると、よい体制としてまわっていきそうです。

改善期では実践期にでた課題をどのように改善していくか、様々な取り組みをさらに行うということが考えられます。
環境をどのように整えるのが良いか、さらに外部からの知見を得るならどのような連携先があるか等を検討し、中学校の教員から意見をもらったり、大学の有識者を頼ったりする等が考えられます。

 次回からは、実践例のご報告となります。
それぞれの実践について、どういうときに見るとよいかという時期の案内もありますので、参考にしていただければと思います。

何かご質問、ご意見等ございましたら是非お聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。